都道府県対抗女子駅伝2020注目選手は?区間エントリー出場チームまとめ





駅伝シーズンが本格化し、中学、高校、大学そして社会人のそれぞれの大会が開催されていますが、中学から大学生そして社会人とすべての選手が1つの大会で参加するのが、1月に行われる都道府県対抗駅伝です。

この大会で注目され活躍した選手が日本のトップランナーとなってオリンピックや世界選手権へとはばたいています。

都道府県対抗女子駅伝2020の出場が予想される注目選手についてまとめていきます。

2020年1月7日出場チーム、出場選手のエントリーが発表されました。





都道府県対抗女子駅伝2020とは?


都道府県対抗女子駅伝の正式名称は「皇后盃 全国都道府県対抗女子駅伝競走大会」と言い、今回で38回目の大会となります。

概要は次のようになっています。

概要
<大会名>皇后盃 全国都道府県対抗女子駅伝競走大会
<日 時>1月12日日曜日 12時30分スタート
<コース>たけびしスタジアム(西京極陸上競技場)スタート・ゴール
<区 間>9区間 42.195km
<中 継>NHKにて全国生中継

高校生対大学生・社会人という世代を超えた対決が見られます。

9区間のうち、3区及び8区は中学生区間となり、その区間は中学生のみが出場をしますが、あとの区間は特に制限がありません。

つまり、高校生と社会人が同じ区間になることがあるということです。

都道府県対抗女子駅伝ならではの出場資格は、原則として、選手は日本国籍を有し日本陸上競技連盟登録者となっています。

そして、選手が出場できるチームに関しては次のようになっています。

<中学生、高校生>所属する学校の所在地

<大学生>出身高校の所在地、大学所在地、居住地のどれか

<社会人>実業団、クラブ等に加入している場合はその本拠地

個人登録の場合は本籍地、居住地、勤務地のどれか

ふるさと選手制度

大学生・社会人選手は上記以外に出身高等学校、出身中学校に出場できるという制度で、これによって大学生・社会人選手は生まれ育った都道府県チームから出場が可能

チーム・区間編成

1チーム(各都道府県)は監督1名、選手13名で編成

区間編成にあたっては、中学生は中学生区間(3及び8区)ふるさと選手は2区間まで適用可、高校生を3区間以上配置しないといけないとなっています。




都道府県対抗女子駅伝2020で注目選手は?

都道府県対抗女子駅伝のチームエントリーが例年であれば大会の1週間前となっているのと所属しているチームでの駅伝ではありませんが、出場が予想をされる注目選手をとりあげていきます。

2020年1月7日追記

残念ながら前回大会の優勝の立役者の鈴木亜由子選手は不出場となりました。

鈴木亜由子(日本郵政ホールディングス)


鈴木亜由子選手が駅伝で一躍有名になったのが、都道府県対抗女子駅伝です。

デビューは中学2年の時で3区で初出場すると区間賞を獲得しました。

続けて3年次の時も区間賞を獲得しています。

高校・大学は駅伝の強豪校には進まなかったこともあって全国規模の駅伝レースでは、この都道府県対抗女子駅伝でした。

高校3年から大学4年間は愛知県代表で5年連続で1区を走っています。

実業団に入った後はふるさと制度を使って出場時は主に最長区間の9区を走っており、駅伝では常に区間上位の走りをみせています。

そして、前回大会では優勝のテープをきっています

都道府県対抗女子駅伝では、中学・高校・大学・社会人と出場している選手であり、都道府県対抗駅伝の歴史に残るランナーの1人といえる鈴木亜由子選手です。

しかし、2020年東京オリンピックに内定、マラソン会場が変更し準部があることからか今回の都道府県対抗女子駅伝へは不出場となりました。

オリンピック内定者は、五輪までにハーフマラソン、30キロ、フルマラソンのいずれか1レースへの出場を日本陸連から求められているため、2月16日開催熊本城マラソンに出場することを発表しました。

◎鈴木選手コメント
「熊本での初めての30kmレース挑戦となりますが、東京オリンピックに向け、弾みがつくレースにしたいと思います。」

皆さまのご声援、どうぞよろしくお願いいたします!
日本郵政グループ女子陸上部facebookより

新谷仁美(NTTC)


前回大会では東京代表として最長区間の9区を走り鈴木亜由子選手を上回り区間賞を獲得しています。

都道府県対抗女子駅伝では、当時、高校生ながら1区で区間賞を獲得し一気に注目を集めました。

高校卒業後は、主に所属チームのあるチームで出場をしており、一度は現役引退とともに出場も遠ざかっていたが、2018年に現役復帰とともに前回大会、東京代表のアンカーとして出場して圧巻の走りをしています。

東日本対抗女子駅伝2019で東京代表として9区で区間新記録の走りをしていますので、今大会も東京代表として9区に出場をしてくるのではないかと思います。

前回大会では歴代3位の記録で走っていますので今大会では区間新記録にも期待したいと思います。

廣中璃梨佳(日本郵政ホールディングス)


都道府県対抗女子駅伝において、中学3年より4年連続で出場してすべて区間賞を獲得している選手です。

高校生ながら実業団選手にも負けていないということです。

しかも高校2年時の前々回大会では4区を走り区間新記録をだして現在、4区の区間記録保持者となっています。

前回大会では高校生ながら1区を走り、今は同じチームメイトの鍋島莉奈選手とデッドヒートを繰り広げて競り勝って区間賞を獲得しています。

社会人となり、クイーンズ駅伝(実業団女子駅伝)で1区区間賞、その後の記録会では15分05秒とU20の日本記録を樹立&東京オリンピックの標準記録突破と波にのっている選手です。

都道府県対抗駅伝では出身地の長崎での出場が予想をされており区間新記録に期待をしたいと思います。

また、廣中璃梨佳選手はいつも同じ帽子をかぶって出場していますのでトレードマークの帽子にも注目をしてもらいたいと思います。

高松智美ムセンビ(名城大学)


在籍している名城大学の全日本大学女子駅伝で3連覇の立役者となった高松智美ムセンビ選手は中学より都道府県対抗女子駅伝に出場している選手です。

出身地でもある大阪での出場が予想されており、全日本大学女子駅伝でチームの流れを変えるような走りをしてくれるのではないかと思います。

前回大会は1区を走り、前々回は2区を走っていましたので出場すれば前半区間で起用をされるのではないかと思います。

小さな体でダイナミックな走りをする彼女の走りに注目です。

木村梨七(仙台育英高等学校)


全国高校女子駅伝でアンカーを走り、仙台育英高等学校の優勝テープをきったのが木村梨七選手です。

アンカー5区では日本人トップの記録で走っているとともに、今シーズン3000mで高校日本人トップの自己ベストをもっている勢いにのっている高校生ランナーです。

前回大会では、1区を走り区間23位と悔しい結果となってますのでそのリベンジをぜひ果たしてもらいたいと思います。

区間としては1区には、全国高校女子駅伝で1区区間賞を獲得した小海遥選手もいますのでどの区間に配置されるかも気になるところです。

高校最後の駅伝レースでどんな走りをしてくれるか注目をしたいと思います。

ここにあげている選手以外にも、長距離選手といえば思い浮かぶ福士加代子選手や松田瑞生選手がおりますが、東京オリンピックマラソン代表をかけて2週間後に行われる大阪国際マラソンに出場も予想をされますので今回は出場は難しいかなと思います。

鈴木亜由子選手や廣中璃梨佳選手のように都道府県対抗女子駅伝はこれまでもこの駅伝をステップに活躍をした選手も多くいますので、新たなスターの誕生をきたいしたいと思います。

注目選手出場チームは?

都道府県対抗女子駅伝2020の注目の選手において、下記のチームから出場をします。

【注目選手の出場チーム】

新谷仁美選手:東京都

廣中璃梨佳選手:長崎県

高松智美ムセンビ選手:大阪府

木村梨七選手:宮城県

その他にも、5000mで世界選手権2019に出場している田中希実選手は兵庫県より出場し、鈴木亜由子選手とともにMGCで東京オリンピック女子マラソン代表の前田穂南選手はふるさと選手として大阪府でエントリーされています。
今シーズン、各駅伝で活躍をした選手たちが集まる大会でどんな走りをしてくれるか注目していきましょう。

区間エントリー

出場チームエントリーは1月6日にされ、各都道府県の出場メンバーが出揃いました。1区〜9区の区間オーダーは前日の1月11日の午後にエントリーをされていきます。

作戦や戦術、選手のコンディションをもとにオーダーが組まれると思いますので楽しみに待ちましょう。




まとめ

  • 都道府県対抗女子駅伝2020は今回で第38回の大会となり、京都で行われる9区間42.195km
  • 都道府県対抗女子駅伝では世代を越えた争いが見られるのが特徴であり、出場資格、参加チームの規定もこの大会ならではである
  • 出場が予想される注目選手は、新谷仁美選手、廣中璃梨佳選手、高松智美ムセンビ選手、木村梨七選手。
  • 残念ながら鈴木亜由子選手は今回出場せず