新型コロナウイルスの感染者が日本でも14人と段々人数が増えてきています。
しかも、感染した症状がないのに感染していたという方も出てきて、私たちはどのように対策をすればいいのかと不安に思っている方もいると思います。
しかし、現在日本でコロナウイルスに感染されている方は武漢に滞在歴がある方や武漢に滞在歴があった方と濃厚接触された方です。
まだ調査中ではっきりしない情報も多いですが、現段階で判明している新型コロナウイルスの潜伏期間の症状や感染経路、感染した場合の診断方法を厚生労働省や国立感染症研究所の情報をもとに整理しましたのでご参考にしてください。
新型コロナウイルス潜伏期間の症状は?
新型コロナウイルスの潜伏期間は最大で14日ほどではないかとされており、潜伏期間中の症状は発熱・全身の倦怠感・乾いた咳・呼吸困難(重症の場合)となります。
重症化すると肺炎を引き起こすともいわれています。(参考:厚生労働省)
新型コロナウイルス潜伏期間の感染経路は?
新型コロナウイルスの感染経路は「ヒトからヒト」とされていますが、現在調査中なので感染源などはわかっていません。
新型コロナウイルスは「ヒトからヒト」へ感染するということはわかっておりますので、感染経路としては飛沫感染・接触感染の2つが考えられます。
・飛沫感染・・・咳やくしゃみをしたときにウイルスが飛び散り、それを周りの人が口や鼻から吸い込んで、体内に入ることで感染します。(2メートル以上)
・接触感染・・・感染した人のウイルスが手から周りのものに付着し、健康な人がそれを触って、ウイルスが体内に入ることで感染します。
まだ調査中の部分も多いですが、過剰に心配しすぎることなく、まずは通常の風邪やインフルエンザなどと同様に手洗いを徹底し、咳エチケットやマスクなどの感染症予防をしっかりしましょう。
また新型コロナウイルスは「エンベローブ」という脂質やタンパク質からできた膜を持っています。
このエンベローブをもったウイルスには一般的に、アルコール消毒が有効とされていますので、ドアノブやテーブル、リモコン、電気のスイッチなどよく触るところはこまめに除菌・消毒しておきましょう。
手洗いのあとに、手指消毒用のアルコールで消毒をするのも効果的ですよ。
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新型コロナウイルス潜伏期間の診断方法は?
新型コロナウイルスの診断方法としては、核酸増幅法(PCR法など)がありますが、実際に検査を検討する場合は、
「疑似症定点」の医療機関から疑似症として保健所に届出後、地方衛生研究所または国立感染症研究所で検査することになります。
聞きなれない言葉ばかりですが、新型コロナウイルスに感染したと疑われる場合には、まずはお近くの保健所にお問い合わせください。
厚生労働省および東京都では、新型コロナウイルス関連に関する電話相談窓口(コールセンター)を開設しています。
受付時間はいずれも、午前9時~午後9時(土・日曜日、祝日も受付)です。厚生労働省電話相談窓口 03(3595)2285(新型コロナウイルスに関する心配等の相談)
東京都電話相談窓口 03(5320)4509(感染の予防に関すること、症状が出たときの対応に関すること等の相談)
東京都の保健所
神奈川県保健所
新型コロナウイルス今後どのような動きがみられるか?
中国の衛生当局によると、新型コロナウイルスによる中国本土の死者は2020年1月29日の13時時点で132人に増え、感染者は5974人に達しました。
このうち1239人が重症です。
2002年から2003年に流行した重症急性呼吸器症候群=SARSの感染者は中国本土で5327人だったので、新型コロナウイルスの感染者数はSARSを上回ったことになります。
中国の春節で日本にもたくさんの観光客が訪れており、奈良県では武漢からの観光客を乗せたバスの運転手とバスガイドが新型コロナウイルスを発症しています。
この運転手やバスガイドの方は、武漢を訪れていないということが発表されていますので、日本国内でも人から人への感染があったということになります。
また、武漢から1月29日にチャーター機で帰国した日本人の中にも3人、新型コロナウイルスが検出されました。
このうちの2人には症状がなかったとのことで、感染している本人も気がつかないうちに周囲にウイルスを広めてしまい、感染が拡大してしまうということが今後考えられます。
感染者が咳やくしゃみをした際に飛ぶ唾の中にウイルスが含まれていますので、半径2mくらいのところで新型コロナウイルスの感染者と長い時間過ごした人を濃厚接触者とすると、家族や仕事の同僚などにはすでに政府などからの確認が入っているかと思います。
しかし、新型コロナウイルスは潜伏期間が長いため、症状が出ていない間に長時間公共交通機関などを利用した場合は近くにいた方が濃厚接触者になってしまう可能性もあります。
そのため、まだ診断されていなかったり、症状が軽度で済んでいる場合も含めて、日本でも感染が広がっていると考えて間違いないと思います。
2020年1月30日現在の情報のため今後変わっていく箇所がある部分があることをご理解の上ご参考にしてください。
新型コロナウイルスに対する世間の声は?
今日コンビニ行ったらマスクひとっつもなかったのすごいコロナウイルスすごい
— 小豆 @ (@zukoma__) January 30, 2020
新型コロナウイルスによりマスクが手に入りにくくなっている地域も出てきているようです。
どのような対策を取ればいいのかわからず、やみくもに不安になっている方も多いかもしれませんが、まずは出来るところからしっかり予防していきましょう。
また、中にはフリマアプリで高値で取引されている例もあります。
日本人のマスクの「転売ヤー」も増えているとのことで、ドラックストアなどでは買い占めをしないように貼紙がされている店舗もあるようです。
マスクを必要としている方の手に行きわたるように、今後マスクを購入される方は買い占めはやめましょう。
コロナウイルス怖すぎて奮発してタクシーで帰って、マスクとか消毒スプレーとか買ったけどもはや何が本当の情報で、何が効くのか分からんし、こんなのいつまでも続いたらお金無くなるし、厳しいなあ〜嫌だなあ〜家出たくないなあ〜
— ズキ子 (@zukiko16) January 30, 2020
新型コロナウイルスに関してはまだ調査中の情報も多く、何が効果的な予防なのかもぼんやりした情報しかありません。
中には「新型コロナウイルスの感染者がうちの町でも見つかった」というデマがSNSで拡散されたり、「新型コロナウイルスによって東京オリンピックが中止になる」というデマも流れているようです。
新型コロナウイルスに限ったことではないですが、たくさんの情報が誰でも簡単に得られるようになった今、どの情報が正しくてどの情報が間違っているのか、それぞれがきちんと判別しなければなりませんね。
コロナウイルスって潜伏期間でもうつるんでしょ?
— RIKO🌻 (@harikaeyk) January 30, 2020
これに関しては新型コロナウイルスに限ったことではありませんね。
インフルエンザも潜伏期間は短いですが、症状が出ていないときに人にうつるので流行してしまうのです。
なんでもかんでも「新型コロナウイルスだから」と恐れるのではなく、しっかりと情報や知識を得て対策をしたいですね。
2020年1月30日現在の情報のため今後変わっていく箇所がある部分があることをご理解の上ご参考にしてください。
まとめ
- 新型コロナウイルスはヒトからヒトへ感染する。
- 感染経路としては飛沫感染や接触感染が考えられるが、詳細は調査中。
- 1月29日、30日には武漢に滞在していた日本人がチャーター機で帰国し、29日に帰国した206名の中では3名、新型コロナウイルスの感染が確認された。
- 奈良県では武漢からの観光客を乗せた観光バスを運転していた男性とバスガイドの女性が感染した。
- 万が一新型コロナウイルスのような症状が出た場合は、まず最寄りの保健所に相談する。
- SNSでは新型コロナウイルスに関する様々なデマが流れているが、きちんと情報を選別することが大切。