東京オリンピック女子マラソンの代表の最後の座をめぐり争われているMGCファイナルチャレンジの第2弾となっている大阪国際女子マラソン2020が1月26日に開催されます。
これまで女子マラソンの日本記録の樹立や大逆転レース、オリンピックの代表の座をかけて数々のドラマを生んできた大阪国際女子マラソンについて、東京オリンピックの最後の代表の座をかけて出場する注目選手についてご紹介します。
大阪国際女子マラソン2020
大阪国際女子マラソン2020は下記のように大会が行われます。
大会名:第39回大阪国際女子マラソン大会
日 時:2020年1月26日 12時10分スタート
コース:ヤンマースタジアム(長居陸上競技場)発着
日本陸上競技連盟公認 大阪国際女子マラソンコース
テレビ放映:関西テレビにて12:00より全国生中継
2.30Km:2時間11分以内
3.ハーフマラソン:1時間28分以内
4.10000m:37分以内1〜4のどれかに該当する記録をもっている日本陸上競技連盟の登録している選手(招待選手は除く)
大阪国際女子マラソンでのエピソード
1982年に開催された大阪国際女子マラソンは今回の大会で第39回目を迎える歴史のあるマラソンレースとなっています。
歴史のある大阪国際女子マラソンではこれまでオリンピックや世界選手権の代表選考レースとなっており、次のようなエピソードがあります。
初マラソンにおいて日本記録を樹立
1992年の第11回大会において、小鴨由水選手(ダイハツ)が初マラソンで2時間26分26秒の日本記録を樹立して優勝をするとともにバルセロナオリンピックの代表となりました。
この大会で本命だった松野明美選手が2位となり、その後、有森裕子選手との代表選考が話題になりました。
初マラソン世界最高記録を樹立
2001年の第20回大会において、トラック競技で活躍をしていた渋井陽子選手(三井住友海上)が初マラソンにチャレンジをして2時間23分11秒という当時の初マラソン世界最高記録を樹立して優勝し世界選手権の代表となっています。
3度目の悲願のオリンピック代表
2016年の第35回大会において、福士加代子選手(ワコール)が2時間22分17秒で優勝してリオデジャネイロオリンピックの女子マラソン代表となりました。
福士加代子選手の初マラソンが北京オリンピックのマラソン代表を目指した2008年の大会で後半失速してほろ苦いデビューとなりました。
その後、ロンドンオリンピックのマラソン代表の選考レースでも大阪国際女子マラソンに出場をしましたが、またしても後半失速をしてしまいマラソン女子代表を逃しましたが、3度目の正直でマラソン女子代表の座を射止めています。
大阪国際女子マラソン2020で注目選手は?
【出場選手発表】
第39回大阪国際女子マラソン・出場選手の
記者発表が始まりました。東京五輪最後の1枠をかけて、
多くの有力選手が大会に出場します。#大阪国際女子マラソン pic.twitter.com/b4HjG56PIg— 大阪国際女子マラソン (@owm_ktv) December 17, 2019
大阪国際女子マラソン2020は東京オリンピックの最後の代表枠を狙っている選手が注目選手となってきます。
注目選手としては下記の選手となってきます。
福士加代子選手
「(先頭に出るのは)1キロまで待とうと思ったんすけど、何か遅そうだなと思って…行っちゃった。ハハハ。計算なんてしてなくて、もう1キロ2キロで死ぬだけ行ってみようと思って」
2008北京五輪 福士加代子 pic.twitter.com/UuO58zTh3O— 東京オリンピック開催決定記念 名言 (@orinpic_tokyo) January 15, 2020
名前:福士 加代子(ふくし かよこ)
生年月日:1982年3月25日(37歳)
所属:ワコール
自己ベスト:2時間22分17秒
福士加代子選手が出場した国内のマラソンレースのほとんどが大阪国際女子マラソンであり、初マラソン、初優勝、自己記録とすべて大阪国際女子マラソンでのものとなっています。
前回のリオデジャネイロオリンピックの代表選考会ではこの大阪国際女子マラソンで2時間22分17秒で優勝して代表となっており、今回、そのタイムで走ることができれば、最後の代表になることも可能です。
5度目のオリンピックを目指す最後の挑戦になるであろう大阪国際女子マラソンでどんな走りをしてくれるのか注目をしたいと思います。
松田瑞生選手
#クイーンズ駅伝 3区
松田瑞生さん(ダイハツ)36:15 pic.twitter.com/PWd5xAU4u7
— Tさんrunner (@Runner_2653) November 27, 2017
名前:松田 瑞生(まつだ みずき)
生年月日:1995年5月31日(24歳)
所属:ダイハツ
自己ベスト:2時間22分23秒
なにわの腹筋女王の松田瑞生選手は地元大阪でオリンピックの最後の代表の座を目指します。
松田瑞生選手の初マラソンが2018年の大阪国際女子マラソンで見事に優勝を飾っています。
優勝タイムも2時間22分44秒と好タイムであるとともに、自己ベストも2時間22分23秒ということもあり十分、今回の大阪国際女子マラソンでの最後の代表枠も狙えるのではないかと思います。
MGCでは中盤から遅れてしまい本人的には不本意な走りとなってしまったので、地元大阪で爆走した走りに期待をしたいと思います。
小原怜選手
リオ代表は1秒差で涙。
今度はあと4秒😭小原怜さん
興譲館高校の頃から
岡山の誇りだよ〜❣️選ばれると良いなぁ。 pic.twitter.com/trZsmjsr9L
— 岡山えむ (@uomiyama0211) September 15, 2019
名前:小原 怜(おばら れい)
生年月日:1990年8月10日(29歳)
所属:天満屋
自己ベスト:2時間23分20秒
MGCで3位となりファイナルチャレンジの結果次第という小原怜選手でしたが、設定タイムをきって走る選手がでてくる可能性が高いこともあり自ら代表権を得るために出場をする選択をしています。
前回大会では7秒差の2位に入っており今回初優勝も狙っているのではないかと思います。
リオデジャネイロオリンピックでは1秒差で逃し悔しい思いをしていますので、自らの手で勝ち取る魂の走りができるかどうか注目をしたいと思います。
谷本観月選手
野口みずき、松田瑞生、そして谷本観月。"みず(づ)き"は強い。MGCより日の丸🇯🇵を選び、酷暑のドーハに挑んで7位入賞は見事。 pic.twitter.com/9aCA8VncFW
— 伸一 野球 NFL (@shinichi811503) September 27, 2019
名前:谷本 観月(たにもと みずき)
生年月日:1994年12月18日(25歳)
所属:天満屋
自己ベスト:2時間25分28秒
MGCには世界選手権2019のマラソン日本女子代表としとして出場するため辞退をした谷本観月選手は、世界選手権2019では見事7位入賞を果たしています。
世界選手権後のレースとなる大阪国際女子マラソン2020で東京オリンピック出場を目指していきます。
谷本観月選手は他の有力選手と比較してスピードがある選手ではないですが、世界選手権も粘りと後半の追い上げで7位入賞を果たしていることから粘りのレースをすることでチャンスも生まれてくるのではないかと思います。
ネクストヒロイン枠
大阪国際女子マラソンには、将来の期待する招待選手としてネクストヒロイン枠が設けられています。
大阪国際女子マラソンでは初マラソンデビューをする選手や初マラソンで結果を残している選手も多々いますので、新しい時代の選手の発掘という意味で設けられています。
大学生が中心ですが、失敗を恐れず思い切った走りをしてくれることを期待したいと思います。
なお、大阪国際女子マラソン2020のネクストヒロイン枠の選手は下記の選手となっています。
大同 美空(だいどう みく)選手 | 21歳 | 岩谷産業 |
山本 明日香(やまもと あすか)選手 | 22歳 | 大阪芸術大学 |
長山 夢芽(ながやま ゆめ)選手 | 21歳 | 大阪芸術大学 |
川戸 希望(かわと のぞみ)選手 | 22歳 | 京都産業大学 |
信岡 桃英(のぶおか ももえ)選手 | 22歳 | 京都産業大学 |
橋本 晴圭(はしもと はるか)選手 | 21歳 | 大阪芸術大学 |
奥村 純夏(おくむら すみか)選手 | 21歳 | 大阪芸術大学 |
注目選手に関しては、出場が発表されている招待選手を中心に上げており、一般参加の選手の中にも有力選手や大阪国際女子マラソン2020が初マラソンとなる選手があっと驚くような結果を残す選手ももしかしたらでてくるかもしれません。
新たなヒロインの誕生、それも大阪国際女子マラソンの醍醐味でもありますので注目もしておいてもらえればと思います。
大阪国際女子マラソン2020エントリー
虎視眈々 松田と福士。#大阪国際女子マラソン #松田瑞生 #福士加代子 https://t.co/qeBzpki3rh (産経新聞 宇山記者) pic.twitter.com/hWAOgrzTpB
— 大阪国際女子マラソン (@owm_ktv) December 17, 2019
大阪国際女子マラソン2020エントリーにつきましては以下のように分かれております。
- 招待選手
- 準招待選手
- ネクストヒロイン
- 一般参加
大阪国際女子マラソンには将来の有望な選手の出場枠としてネクストヒロイン枠というのがあり、今大会では7名の選手がエントリーされています。
- No.31 :大同 美空 – DAIDO, Miku
- No.32 :山本 明日香 – YAMAMOTO, Asuka
- No.33 :長山 夢芽 – NAGAYAMA, Yume
- No.34 :川戸 希望 – KAWATO, Nozomi
- No.35 :信岡 桃英 – NOBUOKA, Momoe
- No.36 :橋本 晴圭 – HASHIMOTO, Haruka
- No.37 :奥村 純夏 – OKUMURA, Sumika
まとめ
- 大阪国際女子マラソン2020は今回で第39回目の大会となり1月26日(12時10分ス タート)に開催
- これまでの大阪国際女子マラソンでは日本記録の樹立や初マラソン世界最高の記 録なども樹立されている
- 大阪国際女子マラソン2020の注目選手は福士加代子選手、松田瑞生選手、小原怜 選手、谷本観月選手
- 大阪国際女子マラソンには将来の有望な選手の出場枠としてネクストヒロイン枠というのがあり、今大会では7名の選手がエントリーされている。