マラソンオリンピック代表女子最後1枠の決め方は?注目選手は5人!





2019年9月のMGCグランドチャンピオンシップにおいて東京オリンピックマラソン女子日本代表の3枠の内、2枠が決定しました。

女子マラソン代表枠は3名ですが、残り1枠はどのように決まっていくのでしょうか?

これまでのオリンピックのマラソンの女子代表の決定においては不透明さもありましたが、今回の東京オリンピックにおいては誰でもわかりやすい決定方法となっています。

既ににマラソンオリンピック代表の選手とともに最後の1枠の決め方や女子注目選手についてみていきます。

1月26日の大阪国際女子マラソンにて松田瑞生(ダイハツ)選手が日本歴代6位となる2時間21分47秒で2年ぶり2度目の優勝を勝ち取りました。

これで、東京オリンピックの女子マラソンの残り1枠へと1歩前進しました。





マラソンオリンピック代表女子の決め方は?

これまでのオリンピックにおいては、日本陸上連盟が指定をしたマラソン大会において標準記録の突破及び成績上位の選手をもとに全ての選考レースが終了後に理事会で決定をしていく流れとなっていました。

オリンピックによって3レースもしくは4レースの選考レースで決定をしていく流れとなり、レース内容や記録そして実績をもとに決定をしていくこともあって、選考方法について物議がでていました。

今回の東京オリンピックではこれまでの選考方法を見直し、水泳日本代表の決定方法やアメリカのように1発勝負の形の選考を取り入れながらの選考方法となりました。

マラソンオリンピック代表女子の決定の流れ

【MGCグランドチャンピオンシップ】

2019年9月15日MGCでまず代表の2枠を決定します。

このMGCには出場資格があり、指定されたレースで記録をだしておく必要があります。

今回のMGCの出場資格を得たのが15名でそのうち10名(3名出場辞退、2名欠場)が出場をしました。

【MGCファイナルチャレンジ】

2019年冬から2020年春にかけて実施される女子の3大会のマラソンレース女子のMGCファイナルチャレンジの対象レースは、さいたま国際女子マラソン大阪国際女子マラソン名古屋ウィメンズマラソン




マラソンオリンピック代表女子で決定している選手は?

MGCグランドチャンピオンシップで代表の2枠が決まり、決定したのは下記の2選手となります。

前田穂南(MGC優勝)


名前:前田 穂南(まえだ ほなみ)

生年月日:1996年7月17日(23歳)

身長/体重:166cm/46Kg

所属:天満屋

自己記録:2時間23分48秒

高校時代は女子駅伝の強豪校の大阪薫英女学院高等学校で陸上部に所属をしていたが、全国高校駅伝にはエントリーされたもの補欠で出場は出来ませんでした。

彼女の才能が開花したのは、マラソンで名門チームでもある天満屋でした。

彼女のマラソンデビューは2017年の大阪国際女子マラソンでした。

その後は北海道マラソン2017で優勝してMGCの出場権を獲得。

そして、MGCでは20Kmから抜け出し独走をして2時間25分で優勝してオリンピックの代表に決定

鈴木亜由子(MGC2位)


名前:鈴木 亜由子(すずき あゆこ)

生年月日:1991年10月8日(28歳)

身長/体重:154cm/38Kg

所属:日本郵政グループ

自己記録:2時間28分32秒

主な実績:ユニバーシアード2013 日本代表 1000m(金)、5000m(銀)

世界選手権2015 5000m日本代表

リオデジャネイロオリンピック 10000m、5000m日本代表

高校・大学時代は駅伝、トラック競技で日本トップランナーとして活躍しました。

大学卒業後は日本郵政グループに所属してトラック競技で世界選手権、オリンピックに出場をしています。

東京オリンピックではマラソンでの出場を目指し、2018年の北海道マラソンが鈴木亜由子選手のマラソンデビューとなっています。

マラソンデビューで優勝しMGCの出場権を獲得

そして、MGCでは後半、3位の小原怜選手にゴール前迫られるものの粘りで2位に入りオリンピックの代表に決定

マラソンオリンピック代表女子の最後の1枠の決め方は?


残り1枠に関しては、MGCの3位に入った選手(小原怜選手)もしくは指定された3レース(さいたま国際女子マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソン)で2時間22分22秒を突破した最上位の選手が代表になる形となります。

ちなみに誰も2時間22分22秒を突破しなかった場合は、MGC3位の小原怜選手が代表という形になります

1月26日追記

松田瑞生(ダイハツ)選手が大阪国際女子マラソンにて、2時間21分47秒という記録をだし、2時間22分22秒を突破したので、東京オリンピックの女子マラソンの残り1枠へと1歩前進しました。

マラソンオリンピック代表の最後の1枠を争う女子注目選手は?

MGCファイナルチャレンジの代表になる設定記録は2時間22分22秒と男子と比較しても可能性が高い女子の注目選手は下記の5名との選手となります。

既に大阪国際女子マラソンで招待選手として出場予定となっている選手と名古屋ウィメンズマラソンに出場をするのではないかと分かれています。

小原怜(MGC3位)


名前:小原 怜(おばら れい)

生年月日:1990年8月10日(29歳)

所属:天満屋

自己ベスト:2時間23分20秒

小原怜選手はMGC3位に入り、ファイナルチャレンジの結果次第で代表になれるかどうかという状況となっています。

実は、小原怜選手は前回のリオデジャネイロオリンピックにおいて、名古屋ウィメンズマラソンで1秒差で敗れてしまいオリンピック代表になれず涙を呑んだ選手なんです。

その分、オリンピックに対しての思い入れは強く、MGCにおいても2位の鈴木亜由子選手をラスト追い上げています。

レースを出場せずに結果を待つという選択肢もありましたが、彼女はファイナルチャレンジに出場して自ら代表権を取りに行くという選択をして、大阪国際女子マラソン2020に招待選手として出場する予定でいます。

福士加代子(MGC7位)


名前:福士 加代子(ふくし かよこ)

生年月日:1982年3月25日(37歳)

所属:ワコール

自己ベスト:2時間22分17秒

福士加代子選手はこれまで数々の記録や記憶を残してきた女子陸上界のレジェンド選手で、今回5度目、マラソンではリオデジャネイロオリンピックに続いてのオリンピックの出場を目指しています

MGCでは7位に終わり、引退も考えられましたが、残る1枠の獲得を目指して、前回のリオデジャネイロオリンピックの際に優勝して出場権を獲得した相性の良い大阪国際女子マラソン2020に招待選手として出場する予定でいます。

松田瑞生(MGC4位)


名前:松田 瑞生(まつだ みずき)

生年月日:1995年5月31日(24歳)

所属:ダイハツ

自己ベスト:2時間22分23秒

なにわの腹筋女王として注目を集めているマラソンランナーの松田瑞生選手。

自己ベストは2時間22分23秒とともにこれまで2度も2時間22分台で走っており、松田瑞生選手の本来の走りができれば設定タイムクリアも十分に可能ではないかと思います。

松田瑞生選手は、初マラソンで優勝及び2時間22分44秒の記録で走っている大阪国際女子マラソン2020に招待選手として出場する予定でいます。

安藤友香(MGC8位)


名前:安藤友香(あんどう ゆか)

生年月日:1994年3月16日(25歳)

所属:ワコール

自己ベスト:2時間21分36秒

独特のランニングフォームの安藤友香選手は初マラソン女子日本記録(2時間21分36秒)は現在の現役選手で最速の記録をもっています。

2019年4月よりこれまでスズキ浜松アスリートクラブからワコールに移籍をして福士加代子のチームメートとなっています。

大阪国際女子マラソンは出場を予定していませんので、初マラソンで記録を出した名古屋ウィメンズマラソンで代表を狙っていくのではないかと思います。

前田彩里(MGC欠場)


名前:前田彩里(まえだ さいり)

生年月日:1991年11月7日(28歳)

所属:ダイハツ

自己ベスト:2時間22分48秒

華々しいマラソンデビューしたその後、怪我に泣かされてしまいましたが、MGCの出場権を最後の名古屋ウィメンズマラソンで得ていましたが、MGC前に怪我をしてしまい欠場

怪我の復調次第で名古屋ウィメンズマラソンに出場をしてくるのではないかと思います。

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まとめ

  • MGCで出場権を得た女子マラソン代表選手は、前田穂南選手と鈴木亜由子選手
  • 最後の1枠はMGC3位の小原怜選手かファイナルチャレンジで2時間22分22秒を突破した最上位の選手に与えられる。
  • 最後の1枠の注目選手は、小原怜選手、福士加代子選手、松田瑞生選手、安藤友香選手、前田彩里選手の5名