2020年1月1日に行われる日本のトップランナーたちが所属するチームの駅伝日本一をかけて行われるニューイヤー駅伝2020。
そのニューイヤー駅伝2020に出場できるチームは37チームとなり、そのニューイヤー駅伝2020の出場権をかけて、「ニューイヤー駅伝の予選会」と呼ばれる各地域の実業団駅伝が11月にそれぞれの地域で開催されています。
その各地域の実業団駅伝の結果速報とニューイヤー駅伝2020に出場する37チームをご紹介します。
ニューイヤー駅伝2020予選会結果速報
igoo新着イベント情報
第64回 全日本実業団対抗駅伝競走大会 ニューイヤー駅伝 2020 in ぐんまhttps://t.co/cONjJL4cI4 pic.twitter.com/cSLBi4lMrc— igoo (@igoo_maebashi) November 11, 2019
ニューイヤー駅伝には、箱根駅伝やクイーンズ駅伝のように予選会という名の統一した大会はありません。
ニューイヤー駅伝に出場するためには、各地域ごとに出場枠が設けられており、その出場枠をかけて各地域の実業団駅伝が行われます。
その各地域の実業団駅伝で上位に入ったチームがニューイヤー駅伝に出場することができます。
なお、ニューイヤー駅伝には現在、シード権というのはありませんので、ニューイヤー駅伝に出場するためには各地域の実業団駅伝に出場をして結果を残す必要があります。
また、各地域の実業団駅伝は11月に開催をされますが、日程は各地域ごとで異なるとともに区間数は一緒ですが、区間ごとの距離や合計距離が異なっています。
これらは、箱根駅伝やクイーンズ駅伝とは違う点です。
各地域実業団駅伝結果速報
各地域のニューイヤー駅伝2020予選会の結果をご紹介します。
東日本地区(第60回東日本実業団駅伝大会)
開催日:2019年11月3日
コース:<スタート>埼玉県県庁 ~ <ゴール>熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
区 間:7区間76.9㎞
ニューイヤー駅伝出場枠:12(12位までがニューイヤー駅伝に出場)
結果 |
|
---|---|
1位 | コニカミノルタ |
2位 | Honda |
3位 | JR東日本 |
4位 | ヤクルト |
5位 | GMOアスリーツ |
6位 | 日立物流 |
7位 | カネボウ |
8位 | SUBARU |
9位 | 小森コーポレーション |
10位 | 警視庁 |
11位 | プレス工業 |
12位 | コモディイイダ |
優勝候補にも挙げられていた前回大会の優勝チームの富士通がブレーキもあってまさかの17位に沈み、ニューイヤー駅伝の出場権を逃してしまいました。
また、前回まで出場をしていた日清食品グループが規模縮小のため今回から出場をしておりません。
26チームが参加した東日本実業団駅伝で優勝したのは平成の駅伝王者と呼ばれるコニカミノルタで2位はHondaで、初出場となったGMOは5位となりニューイヤー初出場を決めました。
出場枠争いですが、コモディイイダが八千代工業に6秒差で12位になり見事に初出場を決めました。
中部地区(第59回中部実業団対抗駅伝大会)
開催日:2019年11月17日
コース:<スタート>はなとき通り~<ゴール>はなとき通り(岐阜県)
区 間:7区間80.5㎞
ニューイヤー駅伝出場枠:7(7位までがニューイヤー駅伝に出場)
結果 |
|
---|---|
1位 | トヨタ自動車 |
2位 | 愛三工業 |
3位 | トヨタ紡織 |
4位 | トーエネック |
5位 | 愛知製鋼 |
6位 | NTN |
7位 | 中央発條 |
トヨタ自動車が危なげなく中部実業団駅伝を優勝してニューイヤー駅伝出場を決定しました。
MGCで2位に入った服部勇馬選手も所属するトヨタ自動車のアンカーで走り、MGC後のレースとして元気な姿を見せてくれました。
ニューイヤー駅伝の出場に関しては前回と同じチームが出場をすることとなりました。
北陸地区(第49回北陸実業団対抗駅伝競走大会)
開催日:2019年11月17日
コース:<スタート>はなとき通り~<ゴール>はなとき通り(岐阜県)
区 間:7区間80.5㎞
ニューイヤー駅伝出場枠:2(2位までがニューイヤー駅伝に出場)
結果 |
|
---|---|
1位 | YKK |
2位 | セキノ興産 |
中部実業団駅伝と同じレースを開催して、北陸地区の中で2チームがニューイヤー駅伝に出場できるという形になります。
北陸地区の出場チームの常連であるYKKと最近、強化をしているセキノ興産が出場を決めています。
関西地区(第62回関西実業団対抗駅伝競走大会)
開催日:2019年11月10日
コース:<スタート>龍神行政局~<ゴール>龍神体育館(和歌山県)
区 間:7区間80.45㎞
ニューイヤー駅伝出場枠:4(4位までがニューイヤー駅伝に出場)
結果 |
|
---|---|
1位 | SGH |
2位 | 住友電工 |
3位 | 大阪ガス |
4位 | NTT西日本 |
ニューイヤー駅伝の常連だった大塚製薬が5位になり、ニューイヤー駅伝の出場権を逃してしまいました。
SGH(佐川急便ホールディングス)は、ここ最近は東海大学や青山学院大学の卒業生が選手として多く所属して力をつけてきて、関西実業団駅伝で初優勝を飾りました。
SGHは2020年度に東海大学の阪口竜平選手や關颯人選手などトップ選手も入社予定ということもあって、入社前にニューイヤー駅伝2020での躍進に期待をしたいと思います。
住友電工は、選手としても活躍をして、監督として2010年に早稲田大学で3冠をもたらした渡辺康幸監督が率いているチームで有力選手も多く入社していますので今年は上位進出してくるのではないかと期待をしたいと思います。
中国地区(第58回中国実業団対抗駅伝競走大会)
開催日:2019年11月10日
コース:<スタート>広島県世羅市~<ゴール>広島県世羅市
区 間:7区間80.8㎞
ニューイヤー駅伝出場枠:4(4位までがニューイヤー駅伝に出場)
結果 |
|
---|---|
1位 | マツダ |
2位 | 中電工 |
3位 | 中国電力 |
4位 | JFEスチール |
中国地区は、マツダが2年連続優勝を飾りました。
上位陣に関しては、ニューイヤー駅伝の常連チームが盤石の駅伝を行い、ニューイヤー駅伝出場を決めました。
ニューイヤー駅伝2019は3枠でしたが、ニューイヤー駅伝2020では4枠となったこともあり、最後の枠には、JFEスチールが3年振りにニューイヤー駅伝に出場を決めることができました。
九州地区(第56回九州実業団毎日駅伝競走大会)
開催日:2019年11月4日
コース:<スタート>本城陸上競技場~<ゴール>若松周回コース本城陸上競技場
区 間:7区間80.2㎞
ニューイヤー駅伝出場枠:8(8位までがニューイヤー駅伝に出場)
結果 |
|
---|---|
5位 | MHPS |
6位 | トヨタ自動車九州 |
8位 | ひらまつ病院 |
1位 | 旭化成 |
4位 | 安川電機 |
3位 | 九電工 |
2位 | 黒崎播磨 |
7位 | 西鉄 |
前回大会(ニューイヤー駅伝2019)では出場枠が9枠ありましたが、最下位の地区は枠が一つ少なくなるため、今回の九州地区の出場枠は8枠となっています。
選手層の厚い旭化成が盤石のレースをして見事に優勝を飾りニューイヤー駅伝4連覇へむけて良好な滑り出しをしたのではないかと思います。
上位陣は順当にニューイヤー駅伝を決めて、九州勢はニューイヤー駅伝で良い成績を残しているチームが多いので期待したいです。
ニューイヤー駅伝2020予選会に連続出場ができなかったチームは?
ニューイヤー駅伝2020において、初出場するチームが2チームに対して、前回大会(ニューイヤー駅伝2019)に出場をしていて、今回、各地域の実業団駅伝で出場枠を得られなかったチームは次のようになっています。(駅伝撤退の日清食品グループは除く)
- 富士通(東日本地区)
- 八千代工業(東日本地区)
- 大塚製薬(関西地区)
- 戸上電機製作所(九州地区)
この4チームが見られないのは残念ですが、チームを強化してニューイヤー駅伝2021の出場をしてくれることを期待します。
ニューイヤー駅伝2020の概要
≪正式大会名≫第64回全日本実業団対抗駅伝競走大会
≪開催日時≫2020年1月1日9時15分スタート
≪開催場所≫群馬県
≪出場チーム≫37チーム
≪コース≫群馬県庁スタート・ゴールの7区間100㎞
≪区 間≫第1区:12.3㎞、第2区:8.3㎞、第3区:13.6㎞、第4区:22.4㎞、第5区:15.8㎞、第6区:12.1㎞、第7区:15.5㎞
ニューイヤー駅伝2020に参加するチームは?
ニューイヤー駅伝に出場できるチームは37チームとなっています。
すべての実業団のチームが参加できるわけではありません。
参加できるチームというのが各地域の実業団駅伝において、各地域ごとに設けられている出場枠に基づいて、上位のチームが出場することができます。
箱根駅伝やクイーンズ駅伝のようにシード権というものはありません。
前回大会に上位に入っているチームでも各地域の実業団駅伝で出場枠に入れないと出場が出来ないという厳しい結果となります。
ニューイヤー駅伝2020出場チーム一覧
ニューイヤー駅伝2020の予選会を突破し、2020年の元旦に出場するチームをご紹介します。
東日本地区:12チーム東日本実業団駅伝、上位12チーム
- コニカミノルタ:35年連続45回目
- Honda:36年連続37回目
- JR東日本:2年連続:14回目
- ヤクルト:7年連続40回目
- GMOアスリーツ:初出場
- 日立物流:8年連続8回目
- カネボウ:5年連続57回目
- SUBARU:20年連続20回目
- 小森コーポレーション:2年連続36回目
- 警視庁:2年ぶり5回目
- プレス工業:11年連続11回目
- コモディイイダ:初出場
中部地区:7チーム中部実業団駅伝、上位7チーム
祝優勝「トヨタ自動車」「服部勇馬」「中部・北陸実業団駅伝大会」
今日は正月に行われる実業団駅伝の予選会が渥美半島を舞台に行われました。トヨタ自動車のアンカーでゴールテープを切ったのは、先日MGCで東京オリンピックの内定を勝ち取った服部勇馬選手でした!おめでとうございます🎊。 pic.twitter.com/J2Er6dYeaq— アツミのタビビト (@oYrrxlcOfsZRmSU) November 17, 2019
- トヨタ自動車:31年連続41回目
- 愛三工業:19年連続19回目
- トヨタ紡織:23年連続23回目
- トーエネック:8年連続10回目
- 愛知製鋼:15年連続36回目
- NTN:15年連続56回目
- 中央発條:6年連続37回目
北陸地区:2チーム北陸実業団駅伝、上位2チーム
- YKK:28年連続30回目
- セキノ興産:4年連続5回目
関西地区:4チーム関西実業団駅伝、上位4チーム
- SGH:25年連続26回目
- 住友電工:3年連続6回目
- 大阪ガス:3年ぶり3回目
- NTT西日本:12年連続54回目
中国地区:4チーム中国実業団駅伝、上位4チーム
- マツダ:18年連続55回目
- 中電工:24年連続24回目
- 中国電力:28年連続28回目
- JFEスチール:3年振り43回目
九州地区:8チーム九州実業団駅伝、上位8チーム
- 旭化成:34年連続57回目
- 黒崎播磨:9年連続32回目
- 九電工:45年連続51回目
- 安川電機:30年連続42回目
- MHPS:11年連続24回目
- トヨタ自動車九州:11年連続18回目
- 西鉄:5年連続17回目
- ひらまつ病院:3年連続3回目
まとめ
- 正式名称は「全日本実業団駅伝競走大会」といい、日本における実業団の駅伝日本一を決める大会となっている。
- ニューイヤー駅伝はトップランナーが多く出場しアンカーまでもつれる接戦の駅伝大会
- 出場チームは37チームでシード権はなく各地域の実業団駅伝で定められた出場枠を得る必要がある。
- ニューイヤー駅伝は毎年、TBS系列でスタートからゴールまで全国生中継で放送されている。