2019年1月2・3日に開催される第95回箱根駅伝、今年も予選会を突破して11年連続の箱根駅伝出場を決めた上武大学。
今大会の上武大学は戦力的には厳しい戦いになるかと思いますが、悲願のシード権獲得のため、上武大学駅伝監督の近藤監督はどんな采配をしてくるのでしょうか。
2016年より上武大学の監督の近藤監督の経歴や今大会の上武大学の注目選手をあげていきたいと思いますチームは。
箱根駅伝11年連続出場している上武大って?
上武大学は2004年に駅伝部が創部されました。
創部当時は花田勝彦監督が就任しチームを強化していきました。
その後、2009年1月の第85回箱根駅伝に初出場を果たし、以後11年間箱根駅伝に出場をしています。
過去最高順位は14位で箱根駅伝の出場はすべて予選会を突破して箱根駅伝出場を果たしています。
箱根駅伝の出場校の他校を見るとまだまだ歴史の浅い上武大学であり、まだシード権を獲得したことがありません。主な卒業生には長谷川裕介選手、井上弘也選手、園田隼選手らがいます。
箱根駅伝出場上武大の近藤監督って?
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ストロングポイントは「毎年厳しいと言われながらも、しっかりと残り続けている“粘り”」と話した近藤監督。キーマンは「主要区間を任せることになる主将の #太田黒卓 と復路のメンバー。実力を100%発揮できるかがカギ」 pic.twitter.com/YrOwgMdDmT— 4years. (@4years_media) 2018年12月28日
名前:近藤重勝(こんどうしげかつ)
生年月日:1974年10月17日(44歳)
出身地:京都府
経歴:洛南高等学校→神奈川大学→ヱスビー食品
競技歴:箱根駅伝4年連続5区(1.3年次区間2位、2、4年次区間賞)
全日本大学駅伝3年次5区区間賞、4年次5区区間賞
指導歴:松蔭大学駅伝部監督(2005~2011)
上武大学駅伝部コーチ(2012~2015)
上武大学駅伝部監督(2016~)
上武大学の近藤監督は学生時代、神奈川大学にて箱根駅伝では4、5区を務め2度の区間賞を獲得し初優勝を果たした「山の職人」と呼ばれている名ランナー。
全日本大学駅伝においても2度の区間賞を初優勝に貢献し、大学駅伝において神奈川大学を全国に名をとどろかせた選手の一人です。
大学卒業後はエスビー食品へ進み、2004年まで現役として活躍。
活躍後は松蔭大学にて指導者として指導をスタートしました。
その後、当時監督だった花田勝彦さんとヱスビー食品で同僚だった縁もあり2012年に上武大学のコーチへ就任。
その後、花田監督の退任に伴い2016年から駅伝部の監督に就任して現在に至っています。
近藤監督は現役時代、高校から駅伝の名門校で活躍した名ランナーであり、現在の指導に関しても、自らの学生時代の経験をもとに指導にあたっているとのことです。
神奈川大学においては、今も監督をされている大後監督の指導を受けており、当時はスタミナのあるロードに強い選手が多い神奈川大学でした。
ヱスビー食品時代は渡辺康幸選手や花田勝彦選手など27分台のトップ選手が所属しているトップスピードを持つ選手がいるチームでその練習式を自身の経験をもとに上武大学の育成にあたっているのではないかと思います。
箱根駅伝11年連続出場している上武大のメンバーは?
上武大学のエントリー選手は、箱根駅伝出場校の中で10000Mの記録において、唯一28分台がいませんが、3、4年生の上級生が多くエントリーされている前回のメンバーが8名も残っているメンバー構成です。
上武大学のエントリーメンバー
また、本日は上武大学同窓会の方々に応援にお越しいただき、会長の河野様より激励のお言葉をいただきました。
箱根駅伝本戦に向けて明日からまた更に頑張ってまいります。本日はご声援ありがとうございました。 pic.twitter.com/4mLlnQdo84
— 上武大学駅伝部 (@JOBUekiden) 2018年11月18日
上武大学のエントリー選手(名前・学年・10000M/ハーフ・過去の戦績)
- 石井 僚 (4年)29:47/65:01 (18)8区21位
- 太田黒 卓(4年)29:24/63:34 (18)2区19位 (17)3区10位
- 大森 樹 (4年)29:37/64:37 (18)4区21位 (17)8区15位
- 久保田 直生(4年)30:38/65:17
- 熊倉 優介(4年)29:45/63:56 (18)3区18位
- 関 稜汰 (4年)29:37/64:35
- 淵 喜輝 (4年)30:05/65:24
- 松下 恭一郎(4年)30:08/65:08(18)9区20位
- 鴨川 源太(3年)29:46/63:47 (18)6区20位
- 齋藤 優 (3年)29:33/69:02
- 佐々木 守(3年)29:56/64:26 (18)10区12位
- 武田 貫誠(3年)30:17/65:08
- 橋立 旋 (3年)30:23/64:47 (18)7区17位
- 岩崎 大洋(2年)30:12/64:22
- 坂本 貫登(2年)29:58/64:43
- 西井 翔馬(2年)29:55/68:48
上武大学の注目選手
上武大学において4年生の主力選手に注目をしたいと思います。
主要区間を任せられるであろう彼らの走りが他の選手の走りにつながってくるのではないかと思います。
上武大太田黒 卓選手
名前:太田黒 卓(主将)
出身校:多良木高等学校
ベストタイム:10000M 29:24/ ハーフマラソン 63:34
主な駅伝実績:1年次 出場なし
2年次 箱根駅伝3区10位
3年次 箱根駅伝2区19位
4年次
10000M、ハーフマラソンでメンバー1の記録を持っている上武大学のエースで主将。予選会でもチームトップでゴールをしました。
箱根駅伝の前回大会では思うような走りが出来なかったですが、その雪辱とこれまでの経験を活かし、チームを牽引できる走りを期待したいです。
上武大 大森樹選手
名前:大森 樹
出身校:久御山高等学校
ベストタイム:10000M 29:37/ ハーフマラソン 64:37
主な駅伝実績:1年次 出場なし
2年次 箱根駅伝8区15
3年次 箱根駅伝4区21位
4年次
箱根予選会では今一歩の走りでしたが、調子が戻ってくれば経験もあるのでしっかりと走ってくれるのではないかと思います。
上武大学で箱根駅伝を2回走っているのは太田黒選手と大森選手だけですので経験を活かした走りをしてくれることを期待したいです。
上武大 熊倉優介選手
名前:熊倉 優介(4年)
出身校:村上桜ケ丘高等学校
ベストタイム:10000M 29:45/ ハーフマラソン 63:56
主な駅伝実績:1年次 出場なし
2年次 出場なし
3年次 箱根駅伝3区18位
4年次
太田黒選手とともにハーフマラソンを63分台の記録をもっている主力選手。
予選会でもチーム2番手で走っており、往路の主要区間に配置されるのではないかと思います。最後の箱根駅伝で有終の美を飾れるような走りを期待したいです。
箱根駅伝11年連続出場している上武大の特徴
2009年の第85回箱根駅伝より11年連続で出場している上武大学。
今回出場する大学の中で10年以上出場を継続している大学は青学大、東洋大、早大、中央学大、日体大、駒大、帝京大、山梨学大、上武大の9校のみとなっています。
何よりもシード権を獲得したことがありませんので、すべて予選会を突破して連続出場をしています。
これは上武大学だけです。
予選会に強いと言われている上武大学ですが、常連校になっていくためにはシード権獲得が不可欠です。
上武大学は高校で実績のある選手が入学することが少なく、ほとんどが学年を追うごとに強くなっていく選手が多いです。
中には卒業したOBの長谷川裕介選手のように28分前半で走る選手もおりましたがどちらかというとスタミナ型の選手が多いのも特徴です。
箱根駅伝2019上武大の順位予想
今年の予選会の結果やトラックやハーフマラソンの記録を見ても厳しい戦いが予想される上武大学。
ただ、一人一人が粘り強いレースをしていくことで勝機が見えてくるかもしれません。
戦力的に見れば、20位前後ですが、全員がベストに近い走りをすることともに特殊区間の山区間での走り次第ではシード争いまでいけるのではないかと思います。
また悪条件になった方が上武大学の展開になるかもしれません。
予想通りいかないのが箱根駅伝でもあります。
いい意味で予想を裏切る結果を上武大学に求めていきたいですね。
まとめ
- 上武大学は2004年に駅伝部が創部された歴史の浅い大学
- 創部当時は花田勝彦監督が指導していたが、2016年から箱根駅伝において、5区で活躍した「山の職人」と呼ばれていた近藤監督が就任
- 上武大学は高校で実績のある選手が入学することが少なく学年ごとに強くなっていくスタミナ型の選手が多い
厳しい戦いが予想される上武大学だが粘り強いレースをしていくことで勝機がみえてくる