KingGnuと米津玄師関係は?ドラマアニメ主題歌と大人気の理由








 

メジャーデビュー前より話題作の主題歌に起用、またメンバーが米津玄師の楽曲に参加したことから邦楽ロックファンより火が付き始めた4人組オルタナティブ・ロック・バンド・King Gnu(キングヌー)。

今回はKing Gnu(キングヌー)と米津玄師との関係や話題の主題歌についてのエピソード、おススメの楽曲まで『トーキョー・ニュー・ミクスチャースタイル』を名乗る彼らの魅力をぎゅっとまとめてお届けします。





King Gnuと米津玄師の関係は?

2017年11月に米津玄師がリリースしたスタジオ・アルバム『BOOTLEG』

このアルバムの楽曲『爱丽丝(ありす)』の共同プロデュース・編曲・ギターとしてKing Gnu(キングヌー)の立ち上げ人・プロデューサーである常田大希(Vo.&Gt.)が起用されたのですが、そのきっかけはなんと呑み仲間だということ!

もちろんそれだけが理由ではなく、米津玄師本人がTwitterでKing Gnu(キングヌー)の楽曲を称賛していることから音楽的観点からリスペクトして起用したというのが本来のところ。

『爱丽丝(ありす)』を聴き進めていると、ハイテンポでまくし立て目まぐるしく変わる世界観の中、常田大希の大きく歪ませたギターが楽曲展開の大きな柱を担っていることが分かります。

King Gnuドラマの主題歌の曲は?

現在放送中の日本テレビ系土曜ドラマ『イノセンス 冤罪弁護人』の主題歌として書き下ろされたのが『白日』という楽曲です。

この起用は日本テレビプロデューサー・荻野哲弘氏が偶然King Gnu(キングヌー)の楽曲を聴いたことがきっかけで実現したもので、『白日』はドラマの世界に合わせ“祈り”をテーマに、希望を胸に秘めながらも過酷な現実を生きる人々にそっと寄り添うような楽曲に仕上げられています。

井口理(Vo,&Key.)と常田大希の真逆とも言っていい歌が楽曲の温かくも冷たいディープな世界観に波紋を広げていきます。

ちなみにこちらの楽曲はまだリリースされておらず、特報が待たれております。

King Gnuアニメの主題歌の曲は?

フジテレビ系ノイタミナ内アニメ『BANANA FISH』前期エンディング主題歌に起用された『Prayer X』はアニメのファンからも高い評価を受ける楽曲です。

『白日』と同じく“祈り”をテーマに制作された楽曲ですが、こちらはもがき生きる人間の心情が主。

不安と絶望に支配された人々の感情を美しいメロディーと何度も繰り返されるフレーズで描ききっています。

それがアニメ作品のキャラクターたちの生きざまと見事にリンクし、涙を誘わざるを得ない物悲しい世界観を生み出していきました。

こちらの楽曲に関しては1/16リリースのアルバム『Sympa』にも収録されております。

King Gnuの人気の理由は?

メンバー曰く、『誰しもに嫌われない声』と例えられる繊細で美しい高音が特徴の井口理と、ミドルボイスでダーティーさが魅力の常田大希のツインボーカル。

そして、ブラックミュージックからの強い影響を感じるリズムとグルーヴでありながら歌を大きく意識したメロディー、アナログとデジタルが交差し、軽やかでありながら陰鬱な湿り気や浮遊感を覚える複雑なアレンジ。

この3つがKing Gnu(キングヌー)のサウンドの大きな特徴で多くの人々を魅惑する所以でしょう。

またロゴやプロモーションビデオ、ビジュアルデザインに関するすべてを、常田大希率いるデザイナーズ集団『PERIMETORN』が担当。

世界観を統一しつつ独特の世界観をつくりだすことでKing Gnu(キングヌー)というブランド力を高めているのも理由でしょう。




King Gnuが有名になったきっかけは?

King Gnu(キングヌー)は前身バンドである『Srv.Vinci(サーバ・ヴインチ)』時代よりミュージックビデオをYouTubeにて公開しており、数々の大型音楽フェスに参加するなど邦楽ロック好きやミュージシャンの間では非常に評価が高かったのですが、一般にはあまり知られておらず、まさしく知る人ぞ知るバンドといった立ち位置ではありました。

そんな中、King Gnu(キングヌー)へ改名後初となるアルバム『Tokyo Rendez-Vous』のキャンペーンで公開されていた『Vinyl』のミュージックビデオを、『爱丽丝(ありす)』レコーディング中に米津玄師がTwitterに称賛ツイート投稿した事が引き金になりました。

『Vinyl』のミュージックビデオはメンバーでもある井口理が主演を務め、モデルのyaco、チバユカと共にエロティックで破滅的な世界を描いた非常に刺激的な内容となっておりインパクトは十分。
好奇心から視聴し楽曲の良さに惹かれたリスナーがまたツイートをする。

つまりクチコミで知名度を大きく上げることになったのです。

ちなみに『Vinyl』はその後、偶然楽曲を聴いたクリエイティブディレクター喜馬克治氏の強い希望でパーソルテンプスタッフCM「HAKEN ROCK!!」編に起用もされました。

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King Gnuの楽曲紹介

It’s a small world

発売日:2019/1/16(水)

軽やかに跳ね続けるダブステップ、『ダンスなんで踊れなくても』という諦めから展開していくロマンチックで幻想的な物語。

サビから楽曲の雰囲気が変わり、抑圧からほんの少し解放された刹那の叫びが胸に刺さります。

決して派手ではありませんが一度聴いたら忘れられないような夢を見させてくれる、そんな曲です。

最もブラックミュージックの影響下にある楽曲ではないでしょうか。




あなたは蜃気楼

 

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#kinggnu #キングヌー #あなたは蜃気楼

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発売日:2017/10/25・2019/1/16(再販版)

冒頭の笑い声はゴリラズのある楽曲につよい影響をうけたもの。

インタビューで常々語られている『洋楽ではなく邦楽を作っていく』という宣言が色濃く出ているKing Gnu(キングヌー)でも異色を放つ1曲です。

メロディーやギターなどのフレーズは徹底して昭和歌謡曲、グループサウンズの様式を取り入れていますが音はシンセサイザーを取り入れるなど徹底して現代的です。




McDonald Romance

 

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. . King Gnu – McDonald Romance . . Director:OSRIN . . URL: https://vimeo.com/221445729 . #PERIMETRON #KingGnu #McDonaldRomance #japan #tokyo #music #movie #MV #band

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発売日:2017/10/25・2019/1/16(再販版)

外食の相談で『マクドナルド』というと最低ラインを示すのですが、この楽曲はそれを逆手に取ったロマンスを描き出しています。

お金は無いけれど蜜月で密かに愛し合う美しい記憶を反芻しているのか、King Gnu(キングヌー)でも特にシンプルで甘くノスタルジックな楽曲となっています。

Flash!!!

発売日:2019/1/16(水)

ダウナーな雰囲気で開幕する圧倒的破壊的なキラーダンスチューン。

全体的に感じる重さはベースの音数を極限まで減らしたからか、ギターロックの王道に過剰なまでのシンセサイザーサウンドを重ねた攻撃的な音にも関わらず美しさを感じるのは研究しつくされたコーラスのせいでしょう。

『J-popや主題歌の基礎は3分』と言われており、彼らの楽曲ももれなく3分弱のものが多いのですが『Flash!!!』に関しては3分も無い短さで、それなのに短さを全く感じさせない手腕は見事です。

Slumberland

発売日:2019/1/16(水)

最新アルバム『Sympa』の実質リードを飾るミドルエレクトロロックチューン。

壮大な導入から一転、何処かオカルティックで恐怖感をあおるメロディーと常田大希の攻撃的なヴォーカルが見事にマッチ。

同じフレーズを何度も繰り返すのはファンク、何度も繰り返し集大成を迎える頃には誰も触れられないほどに加熱しており、綿密に重ねられたコーラスにうっかり頭を殴られるかのような感覚に陥りそうです。

まとめ

  • King Gnu(キングヌー)と米津玄師は、メンバー・常田大希と飲み友達
  • ドラマ『』主題歌に起用された楽曲は『白日』で、未リリース
  • アニメ『BANANA FISH』エンディング主題歌に起用された楽曲は『Player X』で、アルバム『Sympa』に収録
  • King Gnu(キングヌー)の人気のきっかけはやはり米津玄師から
  • King Gnu(キングヌー)の主題歌以外のおすすめ楽曲

今年最も話題を集めるであろうKing Gnu(キングヌー)。どのような波を見せてくれるのか本当に楽しみです。