選抜高校野球はどの高校が選ばれるか毎年注目が集まりますが、特に注目を集めるのが強豪校ひしめき合う近畿地区です。
そんな近畿大会を制し、選抜高校野球に出場を決めたのが龍谷大平安です。
3年ぶりに選抜高校野球に出場を決めた龍谷大平安には、どんな注目選手がいるのでしょうか。
そして下馬評の高い龍谷大平安の戦力はどうなっているのでしょうか。
優勝候補としてあげられている龍谷大平安の戦力を見ていきます。
選抜高校野球2019龍谷大平安の注目選手は?
秋大会から龍谷大平安の投手陣を支えるのは左腕コンビとしてエースの座を争っている豊田祐輔選手と野沢秀伍選手です。
豊田祐輔のプロフィール
名前:豊田祐輔
生年月日:2001年12月10日
出身地:京都府京都市
身長:180cm
体重:78kg
投球・打席:左投げ左打ち
2人でエースを争う中で秋季大会でエースナンバーを背載ったのは豊田祐輔選手でした。
豊田祐輔選手は打たせて取るピッチングをしており、制球力の良いピッチャーです。
豊田祐輔選手の持ち球は最速136km/hのストレート、カーブ、スライダー、スプリットでその中でもカーブを決め球にしています。
決め球にしているカーブはキレがあり空振りを取れるボールです。
エース格の豊田祐輔選手ですが、近畿大会ではあまり目立つ活躍ができず本人自身も「全国レベルの試合は一人で抑えきれない」と考えているようです。
この冬にはスライダーのキレを上げる事、ストレートの球速を上げる事に取り組んでおり、今冬の取り組み次第では、近畿大会の雪辱を晴らすことができるかもしれません。
豊田祐輔選手が選抜高校野球でエースナンバーをつけることができているかも注目のポイントです。
野沢秀伍のプロフィール
名前:野沢秀伍
生年月日:2001年9月13日
出身地:岐阜県可児市
身長:175cm
体重:70kg
投球・打席:左投げ左打ち
龍谷大平安の左腕コンビのもう1人、野沢秀伍選手。
秋季大会ではエースナンバーを豊田祐輔選手に譲ってしまいましたが、実力はエースナンバーを背負えるものを持っています。
原田監督も「今まで指導してきた左腕ではトップクラス」と高い期待をしています。
実際に近畿大会では野沢秀伍選手が、準決勝・決勝に先発登板し、2試合とも完投しチームに勝利をもたらしました。
野沢秀伍選手は最速138km/hのストレートにとても球威のある選手で、そのストレートとチェンジアップを組み合わせて投球を組み立てます。負けん気の強さを武器に強気の投球も武器です。
秋季大会では防御率2.17と好投しているので、この調子を保ったまま選抜高校野球に臨むことができれば、またエースに返り咲くことがあるかもしれません。
豊田祐輔選手と野沢秀伍選手のエースナンバーをどちらが背負うことになるかにも注目が集まります。
そんな2人の両エースを支える女房役を務めるのが多田龍平選手です。
多田龍平のプロフィール
名前:多田龍平
生年月日:2001年10月28日
出身地:奈良県奈良市
身長:177cm
体重:73kg
投球・打席:右投げ右打ち
多田龍平選手は捕手としてチームの投手陣を支えている存在です。
新チームになってから正捕手となった多田龍平選手ですが、最初の頃は厳しい指導を受けることが多かったようですが、秋季大会中での経験が成長に繋がり、現在では投手陣の考えなどがわかるほどのキャッチャーに成長しました。
また、多田龍平選手は打撃でも中軸を任されている選手です。
選球眼が良く、近畿大会でも決勝打を放つなど中軸での起用に答えています。
練習を重ねる中で成長著しい多田龍平選手にも注目です。
打撃面での注目選手はチームの4番を務めている主将でもある水谷祥平選手と1年生ながら昨夏の甲子園からベンチ入りを果たし頭角を現している奥村真大選手です。
水谷祥平のプロフィール
名前:水谷祥平
生年月日:2001年5月31日
出身地:京都府
身長:175cm
体重:80kg
投球・打席:右投げ右打ち
水谷祥平選手は新チームで主将を務めておりながら、4番打者も担っています。
秋季大会では10試合で13点を叩き出しており、4番としての役割をちゃんと果たしております。
打率も.450を残しており、まさにチームの打撃の中心選手と言えるでしょう。
60人を超える部員をまとめる主将としてチームを引っ張ります。
奥村真大のプロフィール
名前:奥村真大
生年月日:2002年6月18日
出身地:滋賀県
身長:180cm
体重:70kg
投球・打席:右投げ右打ち
奥村真大選手はとにかく打撃センスが高い選手です。
特に勝負所での強さが光る選手です。
秋季大会の準々決勝ではサヨナラ打を放ち選抜高校野球出場を決める一打を放ちました。
打撃センスは高い一方、守備は少し苦手なようで、秋季大会では6つのエラーをしてしまうなど、守備面の強化が必要です。
奥村真大選手は父・祖父・兄も甲子園に出場している甲子園一家です。
兄は現在ヤクルトに所属する奥村展征です。
奥川真大選手も甲子園のグラウンドで活躍することができるかが注目です。
選抜高校野球試合結果
1回戦 龍谷大平安VS津田学園 2-0
延長11回まで続いた接戦を制し、2回戦進出を決めました。
延長11回に津田学園のエースの前選手をとらえ、奥村真大選手のタイムリー2塁打が決勝点となり、三尾健太郎選手の犠牲フライでダメ押し点を加え勝利しました。
先発した野沢秀伍選手が11回まで無失点で投げ切り完封勝利を収めました。
2回戦 VS盛岡大付 9-1
龍谷大平安は1回に三尾健太郎選手などのタイムリーで3点を取り、その後も6回に3点を追加するなど確実に追加点を加え9-1で勝利しました。
投げては野沢秀伍選手が12安打打たれるも1失点に抑え、チームを勝利に導きました。
選抜高校野球2019龍谷大平安戦力分析
龍谷大平安は戦力が高く、優勝候補に多く挙がっています。
投手陣は豊田祐輔選手と野沢秀伍選手の2人の左腕エースが揃っており、この2人が軸となっています。
この2人の他のピッチャーがさらに育っていると、チームとしてはかなりプラス材料となります。
秋季大会での平均失点は3.4点と少し多くなってしまっているため、エース2人の成長も必須となります。
打撃面も4番の水谷祥平選手をはじめ、奥村真大選手や2番を任されている北村涼選手、秋季大会で4割を超える打率を残している三尾健太郎選手などが名を連ねています。
長打力・走力・技が揃っているため、攻撃のバリエーションがとにかく多いです。
秋季大会でのチーム打率も3割を超えているため、この調子を維持できれば攻撃では申し分ないでしょう。
守備面も龍谷大平安は安定感のある守備が持ち味でした。
ただ、秋季大会では14個のエラーを記録しているため、秋季大会後集中的に守備練習に取り組んできたようです。
冬の間にどこまで守備の安定感が増しているかが注目です。
龍谷大平安の原田監督はチームを「技術はないが、元気、負けん気がある」と評価しています。
その元気・負けん気を甲子園のグラウンドでもいかんなく発揮することが大事でしょう。
強豪が集まる関西地区を勝ち上がってきており、優勝候補と挙げられることの多い龍谷大平安はどこまで勝ち上がることができるのか注目が集まります。
まとめ
- 龍谷大平安は3年ぶり41回目の選抜高校野球出場
- 龍谷大平安を支えるのは豊田祐輔選手と野沢秀伍選手の両左腕エース
- 打撃を支えるのは水谷祥平選手と奥村真大選手
- 失点を減らすことが重要
- 攻撃のバリエーションが多いチーム
- 様々な能力を持っている打者が多い
- 龍谷大平安は守備力が持ち味