史上最年少で生涯獲得賞金10億円を突破し、再び大ブレイクした石川遼選手ですが、彼のアグレッシブなプレーを支えるキャディーにも注目が集まっています。
最近では、日立3ツアーズ選手権において女性が石川遼選手のキャディバックを担いでいましたが、彼女はいったい誰なのでしょうか。
石川遼選手がプロデビューしてから現在にいたるまでどのような人がキャディーを務めてきたのか、また、彼らが担ぐとてもお洒落なキャディバックはどこのブランドなのか、気になりますよね。
そんな石川遼選手のキャディーやキャディバックについてご紹介します。
石川遼のキャディーは誰?
QT選手達は今みんなナーバスに陥ってツイッターやSNSどころじゃなくなってるのに、永井花奈ちゃんだけはあっけらかんと毎日つぶやいてる・・彼女は大物、或いは超新人類かもな(笑)
ラスト一日頑張れ#永井花奈 pic.twitter.com/ETERFHatm1— 女子プロ好き。ゴルフ経験なし (@moritarikako) December 2, 2016
3ツアーズで石川遼選手のキャディバックを担いでいたのは、若手美人女子プロとして有名な永井花奈選手です。
永井花奈選手は2019年の女子ツアー賞金ランキングは36位で、2017年は20位、2018年は22位と、なかなか成績を伸ばせずにいました。
石川遼選手とは以前からともに合宿を行うなど親交があったため、今回は石川遼選手のほうから声をかけたことで、このコンビが実現しました。
キャディーをやることが決まったのは、男子ツアーの最終戦日本シリーズJTカップの直前で、永井花奈選手は先にシーズンを終えたところだったので、とても驚いたようです。
そんな流れで、2週間後に初めてツアープロのキャディーを務めることが決まった永井花奈選手。
実際の働きぶりはどのようなものだったのでしょうか。
石川遼のキャディー永井花奈のすごいところは?
キャディやってる永井花奈プロが
『プレーはいりま~す』って
可愛いすぎる🤩🤩🤩 pic.twitter.com/wG99UynhLs
— kenbo (@kenbo3553) December 14, 2019
トーナメントでのキャディーの仕事は、「ラインを読む」「距離を測る」だけだと思われがちですがそうではありません。
意外と知られていませんが、細かいお作法がいろいろあり、例えば、
- ピンフラッグは地面においてはいけない。パットを行う選手のキャディーが持つ
- キャディバックを立てたままそばを離れてはいけない(倒れて音がなる可能性があるため)
- 選手がクラブを決めたら近くにいるテレビスタッフに番手を伝える
などがあります。
永井花奈選手はプロゴルファーであるとはいえ、いきなりこういったことに気を配りながらキャディーの仕事をするのはとても難しかったことでしょう。
実際に、「やらなければいけないことが次々にくる。すごい難しかった」と話しています。
しかし石川遼選手は「初めてなのに、堂々としていた。途中から完璧だった」と、永井の初キャディーぶりに驚いていたようでした。
また、永井花奈選手はキャディーが終わった後、「今すぐ練習場に行きたい」と話しています。
石川遼選手や、同組で回った鈴木愛選手、渋野日向子選手らトッププロのプレーをキャディーの視点で見たことで、ヒントになったことがいくつもあったのでしょう。
2020年の永井花奈選手の活躍にも非常に期待できそうです。
石川遼のキャディーは誰だった?
日立3ツアーズ選手権ではそのような即席キャディーを依頼することもあった石川遼選手ですが、これまでにどのような人がキャディーを務めてきたのでしょうか。
また、その中で1番多くの勝ち星を挙げているのは誰なのでしょうか。
高校1年生のアマチュアとしてツアー初優勝を飾った時のキャディーである塘田隼也さんも有名ですが、ここではエースキャディと呼ばれる2人をご紹介していきます。
佐藤賢和
18Hのピンフラッグを持って。専属キャディの佐藤賢和さん。1年ともに戦ったパートナーとして感動もひとしおのよう。#go45 #katayama pic.twitter.com/Vc7pbiu3RI
— tourtter by ONOFF (@tourtter) December 1, 2014
2014年からキャディーを務めていたのが佐藤賢和さんでした。
佐藤さんは東北福祉大学ゴルフ部の出身で、宮里優作プロの同期にあたります。
かつてはプロを目指していましたが、宮里優作プロからの誘いなどもありプロキャディーに転向しました。
その後は片山晋呉プロ、横尾要プロ、有村智恵プロ、佐伯三貴プロ、北田瑠衣プロ、諸見里しのぶプロといった、男女問わず多くのトッププロ達のキャディーを務めています。
中でも2014年はキャディーとしてセガサミーカップ、CAT Ladies、カシオワールドオープンと3勝をあげ、ツアープロからひっぱりだこの状態でした。
現在は、キャディーを務めたこともある北田瑠衣プロの夫でもあります。
そんな佐藤さんと石川遼選手は日本シリーズJTカップで約1年ぶりにタッグを組み、プレーオフを制し劇的な優勝を飾りました。
石川遼選手はこの年に既に2勝をあげていましたが、バックを担いでいたのは佐藤さんではありませんでした。
そのため佐藤さんは、「遼の優勝はうれしかったけど、その場に僕がいなくて悔しかった」と話しています。
それだけに、1年を締めくくる大舞台で自分がバックを担ぎ、石川遼選手の優勝を誰よりも近くで見られたことは、本当にうれしかったことでしょう。
加藤大幸
今日は遼君の妹、石川葉子ちゃんと練習ラウンド。
キャディは遼君とタッグ組んでた加藤くん!
応援してあげてね*\(^o^)/* pic.twitter.com/zv1ChcpNjV— 中澤佳代 (@kayonakazawa) August 28, 2013
2008年から2012年までの間、石川遼選手の第1次黄金時代とも言われる時期にキャディーを務めていたのが加藤大幸さんでした。
石川遼選手がこれまでに優勝した17勝のうち、実に9勝は加藤さんがキャディーを務めています。
ちなみに加藤さんも、女子プロゴルファーの方(横山恭子プロ)と結婚しています。
加藤さんは、関東の名門である埼玉栄高校時代に日本ジュニアゴルフ選手権に出場し、中央学院大学に進学後は日本学生ゴルフ選手権や日本アマチュアゴルフ選手権にも出場した実績を持つトップアマです。
石川遼選手と同じ埼玉県出身で、2人は千葉県野田市にある「ゴルフサロン・セラ」という練習場に一緒に通っていました。
(石川遼選手は初優勝のあとすぐにセラに駆け付けたようで、今でもその時の写真が飾ってあります)
2007年に石川遼選手がアマチュアとして初優勝を遂げてから、しばらくキャディーを務めていたのは塘田隼也さんでしたが、不運な怪我により交代を余儀なくされ、代わりにキャディーを務めるようになったのが加藤さんでした。
コンビを組んだ最初の年である2008年に早くも1勝をあげ、2009年に4勝、2010年に3勝、2012年に1勝と、まさに石川遼選手の絶対的なエースキャディとなりました。
(2013年のアメリカツアー本格参戦を期に、サイモン・クラークさんにキャディーを交代しています)
石川遼選手と別れた後は、女子の宮里美香選手のキャディーを務め、2017年にはスポットではありますが松山英樹選手のキャディーを務めるなど、ツアーキャディとして活躍を続けています。
石川遼のキャディバッグはキャロウェイ?
続いて、石川遼選手のキャディバックについてご紹介します。
プロ入り後、始めてクラブ契約を結んだのはヨネックスだったため、最初はヨネックスのキャディバックを使用していましたが、2013年からキャロウェイにクラブ契約が変わっています。
そのため、現在石川遼選手が使用しているキャディバックはキャロウェイとなります。
ABC ゴルフ倶楽部にあった石川遼君のキャディバッグです♪ここで優勝したんですね!(^_^)/難しいコース(..) pic.twitter.com/WnNUdyad
— apollobaronboy (@apollobaronboy) November 22, 2012
アパレルブランドとしても非常に人気の高いキャロウェイですので、キャディバックもかなりお洒落です。
このおにぎり柄は、キャロウェイの人気ボールにデザインされている“TRUVIS(トゥルービス)”というもので、石川遼選手がワールドカップで日本代表として出場した際にも使用していました。
そのため、日本の国旗までついたレプリカモデルが数量限定で販売され、大変話題になりました。
2020年は石川遼選手のプレーだけでなく、横にいるキャディーは誰なのか、担ぐバックはどのようなものを使っているのか、色々なところに注目が集まりそうですね。
まとめ
- 石川遼選手の日立3ツアーズ選手権でのキャディーは永井花奈選手
- 石川遼選手のほうから声をかけたことがきっかけで、永井花奈選手がキャディーを務めることになった
- 永井花奈選手のすごいところは「堂々としていて、途中からは完璧だった」と石川遼選手が話している
- 石川遼選手のキャディーはこれまでに塘田隼也さん、佐藤賢和さん、加藤大幸さん、サイモン・クラークさんなどが務めてきた
- 佐藤賢和さんは北田瑠衣プロの夫でもあり、2014年に3勝、2019年には日本シリーズで石川遼選手のバックを担ぎ、優勝している
- 加藤大幸さんは石川遼選手のキャディーとしては最も多い9勝を上げていて、もともとは同じ練習場に通っていた縁でキャディーを務めることになった
- 石川遼選手のキャディバックはキャロウェイで、クラブ契約を結んだ2013年から同ブランドを使用している