女子プロゴルフ界で常にトップに君臨する鈴木愛選手。
その強さを支えているのが、何と言っても”パッティング技術”です。
鈴木愛選手は平均パット数でも常に上位にランクインしていますね。
パターによってスコアを崩すゴルファーが多い中、パターの上手さに定評がある鈴木愛選手は、いったい何のパターを使っているのか気になりますよね!
今回はその使用パターやグリップ、そしてパッティング上達のコツや練習方法についても調べてみました。
鈴木愛が使用しているパターは?
2017年に”賞金女王”に輝き、2018年はツアー優勝4回、賞金ランキング3位に入り、2019年の賞金女王にもっとも近いと言われているのが「鈴木愛選手」です。
鈴木愛選手は、特にパターが上手い選手として有名です。
いったいどんなパターを使っているのか気になりますね。
パターのヘッド形状は、大きく分けて【ピンタイプ】【マレットタイプ】【L字タイプ】【T字タイプ】の4つにタイプがあります。
- ピンタイプ:パターの代表的な形でプロにも使用者が多く性能的にもバランスが取れたパターです。
- マレットタイプ:面積が大きくて、芯を外しても転がりの差が少なく、直進性の高いボールが打ちやすいパターです。
- L字タイプ:操作性重視の形で、アイアンと同じように振れるのが特徴です。
- T字タイプ:薄めのヘッドでヒットする打ち方がやりやすいパターです。
鈴木愛選手は、ピンタイプの「ヴォルトアンサー2」とマレットタイプの「ヴォルト2のプロトタイプ」の2本のパターを状況によって使い分けて使用しているそうです。
主にピンタイプの「ヴォルトアンサー2 」を使用して、ストロークの軌道が悪くなって調子を崩した時に違うタイプのものを使用し、調整するといったパター選びをしているようです。
鈴木愛のパターグリップは?
パターの握り方には【オーバーラッピング】と【逆オーバーラッピング】と呼ばれる握り方があります。
鈴木愛選手は【逆オーバーラッピング】を取り入れています。
※オーバーラッピング:右手の小指で左手を抑える握り方
※逆オーバーラッピング:左手の人差し指で右手を抑える握り方
パターでこのグリップをしているプロ選手は多く、世界ランク1位の男子プロゴルファー「ローリー・マキロイ選手」をはじめ「イ・ボミ選手」なども、パターは【逆オーバーラッピング】で握って打っています。
この握りをする理由は「両手に一体感」が生まれ「右手の動きを抑えられる」ということにあります。
肩でストロークをして、それ以外の体の部位は動かさないのが理想的なパターの打ち方なので、出来るだけ動きを制限した形を作るのが【逆オーバーラッピング】の握り方なのです。
そして、両手でパターを吊って打てる為、力の加減がいつも一定になりやすく、振り幅で距離をコントロールしやすいといいます。
鈴木愛選手は、逆オーバーラッピングで握り、スタンスは肩幅くらいに足を開いて、ストロークは球を押し出すように打つ事を心がけているそうです。
鈴木愛の打ち方のコツとは?
平均パット数が【1.7打】とプロゴルファーの中でもトップクラスの鈴木愛選手。
パターの際、どの様な事に気を付けているのか調べ、箇条書きにまとめてみました。
- 「真っすぐ引いて真っすぐ出す」を意識する。
- 左目の真下にボールをセットし、スタンスは肩幅と同じくらいに立つ。
- テークバックがスムーズになるように、テークバックの前に手元を少し目標方向へ動かす。
- 引くことを意識するとヘッドを目で追って軸がぶれてしまうので、タッチをイメージして始動する。
- フォローでも頭はずっと下を向いたままにする。
- 下半身をしっかりと固定し、背中の大きな筋肉でストロークする。
鈴木愛選手は下半身を固定し、背中の大きい筋肉を動かす感覚で打っていて、どんなときも同じストロークをキープするには、肩ではなく背中で打つように意識することがポイントだそうです。
- 調子が悪いと思ったら、握り方を変えてみる。
- テークバックは気にしなくてよく、フォロースルーの方向を一定にする。
そしてもっとも重要なのは
『体に芯を持つことを意識する』
だそうです。
パターに苦しんでる方は、一度試してみてください!
鈴木愛の練習法
それでは、どの様なパター練習をしているのか調べ、まとめてみました。
【1mの距離を真ん中から入れる練習を何度も繰り返す】
疲れてきたり、曲げる「ミスショット」を打ち続けた後は、パットのアドレスに影響するので、それを防ぐ為に傾斜のない1mの距離をカップの真ん中から入るように、何度も繰り返し打つ。
基本の動きを繰り返すことで、正確なアドレスを徹底的にカラダに覚えこませる。
ポイントとしてあげているのが
【ボールのラインで転がり方を見る】
- 真っすぐ引いて真っすぐ出せているかを判断するために、インパクト後、頭は動かさずにボールを目で追う。
- フックやスライス回転では駄目。正回転になるまで練習する。
※ボールにラインを引くと目安になる。
【カップの奥のカベに当てる】
- ヒットする強さをカップまでのイメージに合わせると、カップ手前で転がりが弱くなり、芝や傾斜の影響を受けやすくなる。
- カップの向こう側の縁のカベに当てて入る強さが基本。
※真ん中から入らないと、カベに当たってもこぼれてしまう。
鈴木愛選手は、毎日パッティングにもっとも時間をかけて練習しているそうです。
パターマットでも練習グリーンでも身に付くまで反復練習が基本なんですね。
鈴木愛の練習法動画
次にどの様な練習をしているのか、動画で見てみましょう!
上体と腕の間に棒を挟み繰り返し練習
このような棒を使うと、上体と腕の一体感が出て、中心軸の回転をイメージし安くなるそうです。
ストロークでボールの打ち出し方向とは逆方向に上体の中心軸が傾いて、インパクト後のフォロースルーでヘッドが長く高く伸びています。
フォロースルーの振り幅は、テークバックの振り幅より大きいことが分かりますね。
スロー動画
最後までボールを見ているのがよくわかりますね。
肩の動きもぶれがなく、フォローも大きいです。
足腰はほとんど動かさず、アドレスの前傾角度を保ったままストロークしていますね。
まとめ
- 鈴木愛選手は、平均パット数が【1.7打】と女子プロゴルファーの中でもトップクラスである。
- 使用パターは、ピンタイプの「ヴォルトアンサー2」とマレットタイプの「ヴォルト2のプロトタイプ」の、2本のパターを状況によって使い分けている。
- 逆オーバーラッピングを取り入れ、肩幅くらいに足を開いて、ストロークは球を押し出すように打つ事を心がけている。
- 逆オーバーラッピングは両手でパターを吊って打てる為、振り幅で距離をコントロールしやすい。
- 「ローリー・マキロイ選手」をはじめ「イ・ボミ選手」なども、逆オーバーラッピングで握って打っている。
- 『体に芯を持つことを』を意識して反復練習が基本、何度も繰り返し体に覚えさせていく。
- 【ボールのラインで転がり方を見る】【カップの奥のカベに当てる】を意識し、1~2.5mの距離で真ん中から入れる練習を何度も繰り返す。
- 毎日パッティングにもっとも時間をかけて練習している。