安藤友香の走り方が忍者走り?出身高校陸上マラソン経歴まとめ





現役最速ランナーである安藤友香選手は”忍者走り”と呼ばれる独特な走り方がトレードマークです。

2017年に”忍者走り”で2時間21分36秒と衝撃のマラソンデビューを果たします。

この記録は初マラソン日本最高記録、日本歴代4位の記録で、一躍日本女子マラソン期待の新星と呼ばれるようになりました。

そんな安藤友香選手の高校はどこ?また、今までの陸上の実績・経歴は?

また、東京オリンピックのマラソンには出場できるの?

今回は、安藤友香選手の”忍者走り”と今までの陸上の実績・経歴、また東京オリンピック代表の可能性を紹介したいます。





安藤友香の走り方が忍者走り?


安藤友香選手の走り方は両腕をだらりと下げて、見た目は完全に脱力したような走り方をしています。

上半身の動きはまったくなく、地面の上を音なく滑るように走る省エネの走り方がまるで忍者のようであり、”忍者走り”と呼ばれています。

”忍者走り”のメリットは、体がぶれないところです。

長距離選手にとって体がぶれないということは特に重要なことであり、安藤友香選手は全く無駄のない走り方をされています。

シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんも「上下動を少なくしてヒタヒタ走る”忍者走り”のフォームは非常にマラソン向き」ともおっしゃっています。

”忍者走り”のデメリットは、腕を振ることで得られる効果が小さくなることです。

腕を振ると下半身への負担を軽減して上半身でバランスをとるという効果がありますが、安藤友香選手の腕の振りはとても小さいため下半身に負担がかかっているようです。

メリットデメリットはありますが、この走り方を完璧にマスターした安藤友香選手だからこそ、速く走ることが可能なのでしょう。

安藤友香の走り方はどうやって作り上げた?

 


”忍者走り”を作り上げたのはスズキ浜松アスリートクラブの里内正幸コーチです。

安藤友香選手は高校時代から忍者走りに近いような走りはしていましたが、フォームの修正に乗り出したのはスズキアスリートクラブ浜松に所属して里内コーチと出会ってからです。

里内コーチは、マラソンという競技を目指すために、いかに長い距離を効率よく走れる走り方にするかを考えたそうです。

安藤友香選手の走り方は、腕を動かすことがブレーキになっているため、それを外して効率を上げようとしました。

すると結果的に忍者走りの走り方となってしまいましたが、決して腕振りだけを矯正したわけではないそうです。

里内コーチによると

まだこれが最終形態ではなく、最終的には、レースの最後には腕の力も使いたいと思っています。

とおっしゃっており、忍者走りにはこれからまだのびしろがあるということだと思います。

まだのびしろがあるということで、今後日本歴代4位の記録の更新、そして日本マラソン記録の更新にも注目です。




安藤友香の出身高校は?

安藤友香選手の出身高校は愛知県の豊川高校です。

陸上競技の強豪校のため、陸上競技を励むために進学したと思われます。

全国高等学校駅伝競走大会には3年連続出場し、世界クロカン(ジュニア)にも出場しました。

高校卒業後は進学はせず、スズキ浜松アスリートクラブに籍をおくまで高校を拠点に競技を続けていたそうです。

同じ高校の出身者には、同じMGCファイナリストの関根花観選手と岩出玲亜選手、トーエネックの服部弾馬選手、GMOアスリーツの一色恭志選手などがいます。

安藤友香が東京オリンピックに出場する可能性


2019年9月15日に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)にて、上位2位に入ることができれば自動的に東京五輪のマラソン代表にも内定でしたが、安藤友香選手は残念ながら2時間36分29秒で8位という成績でした。

残り1枠のマラソン代表を勝ち取るためにはMGCファイナルチャレンジにて、設定記録の2時間22分22秒をクリアしなければなりません。

しかし、すでに今年1月26日に行われた大阪国際女子マラソンにて松田瑞生選手が設定記録を上回る2時間21分47秒の記録で優勝しました。

そのため、今年3月8日に行われる名古屋ウィメンズマラソンで松田選手の2時間21分47秒を上回らなければマラソン代表を勝ち取ることができません

安藤友香選手は名古屋ウィメンズマラソンに出することが発表されました。

2017年に名古屋ウィメンズマラソンを2時間21分36秒で走っており、とても相性の良いコースです。

さらにこのタイムは松田瑞生選手のタイム2時間21分47秒を11秒上回っています。

よって、安藤友香選手がベストな走りをすることができれば、東京五輪マラソン代表になる可能性は大いにあると思います。

松田瑞生選手の2時間21分47秒は日本歴代6位の記録と、ハードルはとても高くプレッシャーも大きいとは思いますが、安藤友香選手にとって名古屋は相性がとても良いコースです。

2017年以上の好記録を期待しています。

安藤友香の陸上実績・経歴は?

安藤友香選手は中学校の頃から陸上競技を始め、皇后杯全国都道府県対抗女子駅伝に岐阜県代表として2度出場するなど当時から頭角を現していました。

高校は駅伝の名門愛知県の豊川高校に進学します。

豊川高校では、全国高等学校駅伝競走大会に3年連続出場しました。

1年生のときに2区を任され区間11位で総合優勝に貢献し、2年生のときに1区を任され区間11位で連覇は逃すものの総合2位、3年生のときには1区を任され区間3位で総合優勝に返り咲きました。

また、個人でも全国高等学校総合体育体育大会で3000m18位となり、世界クロカン(ジュニア)にも出場しました。

高校卒業後は、チームミズノアスレティックと時之栖で活動するも目立った成績はありませんでしたが、2014年にスズキ浜松アスリートクラブへ移籍し、ランニングフォームの改造により躍進するようになります。

2016年イギリスのカーディフで行われた世界ハーフマラソン選手権にて日本人トップの総合10位となります。

2017年には名古屋ウィメンズマラソンで、マラソンデビューを果たします。

このときの記録は2時間21分36秒で、日本人トップの総合2位初マラソン日本人最高記録日本歴代4位の記録を叩き出しました。

さらに、ロンドン世界陸上マラソン派遣設定記録の2時間22分30秒を突破したため、ロンドン世界陸上のマラソン代表に内定しました。

また、このときの記録2時間21分36秒は現役のランナーの中で最速タイムです。

2017年の世界陸上ロンドン大会の女子マラソンでは海外勢に圧倒されて2時間31分31秒の17位(日本人2位)に沈んでしまいます。

2018年には大阪国際女子マラソンを走り、2時間27分37秒で3位に入り、MGCの切符を手にしました。

2019年MGCに出場するも2時間36分29秒の8位で、東京オリンピックマラソン代表を逃してしまいます。




安藤友香プロフィール


名前:安藤友香

生年月日:1994年3月16日

年齢:25歳

血液型:不明

出身地:岐阜県海津市

身長:160cm

体重:42kg

学歴:愛知県立豊川高校

所属:ワコール

まとめ

  • 安藤友香選手は中学生の頃から全国大会に出場し、頭角を現していた。
  • 安藤友香選手は陸上競技の名門校の愛知県の豊川高校に進学。全国高校駅伝には3年連続出場し、総合優勝を2度経験しました。
  • 安藤友香選手の上半身の動きがまったくなく、地面の上を音なく滑るように走る省エネの走り方を“忍者走り”という。
  • “忍者走り“は、スズキ浜松アスリートクラブの里内正幸コーチにより作り出された。
  • 安藤友香選手の東京オリンピックマラソン代表になる可能性は大いにアリ!