日本のゴルフツアー史上5人目の2年連続賞金王となった今平周吾選手。日本ではもはや敵なしといったところですが、海外の反応はどのようなものだったのでしょうか。
また、今後の展望として海外での活躍というものをどれほど意識しているのか、気になるところです。
今平周吾選手に対する海外の反応や今後の展望について、そして、今後の展望を語る上で重要なポイントとなる「東京オリンピック」への意気込みはどのようなものなのかをお伝えします。
今平周吾の海外の反応は?
#AugustaNational #Golf Club announced #ShugoImahira has accepted a spot in this year’s #themasters. #Imahira, 26, won the #JapanGolfTour‘s order of merit in 2018 and is currently No. 53 in the #OfficialWorldGolfRanking pic.twitter.com/FsbFNWJGbn
— MyScorecard (@myscorecard) January 9, 2019
日本では1年間でトップ10入り15回と安定した成績を収めた今平周吾選手でしたが、海外の反応は意外なものでした。
2019年は海外メジャー、マスターズ、全米オープン、全米プロ、全英オープンに出場し、すべて予選落ちという結果に終わってしまった今平周吾選手に対し、海外のメディアでは以下のような記事が載っていました。
There were 16 players who made the cut in all four majors this year.
There was only one who missed the cut in all four. His name? Shugo Imahira.
「今年のメジャーで全て予選通過した選手は16名いた。
一方で4試合すべて予選落ちした選手は1人だけだった、彼の名前は、今平周吾だ。」golfweekより引用
記事ではこの後、16名という人数が過去2番目に多いということに触れたあと、今平周吾選手に各メジャー大会の招待状が届いた経緯などを伝えています。
今平周吾選手は、ふと自分の名前を英字で検索したときにこの記事を目にしたそうです。
この海外の反応について今平周吾選手は、
「自分は世界からそう見られていると感じ、日本の賞金王として恥ずかしい思いも湧きました。日本ツアーにとっても良くないことをしてしまった。」
と話しています。
日本で大活躍していたシーズンであっただけに、海外の反応には大変ショックだったのではないかと思います。
記事全文
There were 16 players who made the cut in all four majors this year.
There was only one who missed the cut in all four. His name? Shugo Imahira.
The list of those who made all four cuts includes the top two players in the world: Brooks Koepka and Dustin Johnson. Koepka has the longest
active streak of consecutive cuts made in the majors — 21 in a row — that dates to the 2013 British Open at Muirfield.
Sixteen was the highest number since 18 players made all four cuts in 2015, and it was up from 11 players last year.
As for Imahira, he received a special foreign invitation to the Masters, an invitation for the PGA Championship from being in the top 100 in the world, made it through the 36-hole sectional qualifier in Japan for the U.S. Open and was exempt for the British Open from the Japan Golf Tour money list. golfweekより引用
上記のニュース記事の他に、以下のような海外の反応がありましたが、今はあまり大きな反応はありません。
今後の活躍でShugo Imahiraの名前が世界中から良い発信がされることを期待します。
今平周吾の今後の展望は?
今平周吾選手は、今後の展望として海外を視野に入れているようです。
もともと、高校生のとき自らの意思でアメリカにゴルフ留学していた今平周吾選手は、
「今後PGAツアーでのプレーも視野に入れています」
と、賞金王になる前から海外に視野が向いていました。
2019年その意識はさらに強くなり、シーズン終了後にゴルフダイジェストオンラインに寄せた手記には以下のように書かれています。
「松山選手もそうですが、渋野日向子の登場で盛り上がった女子ツアーを見ても、やはり海外で活躍する選手がどんどん出ることが、見る人が増えることにつながると感じています。ひとりの選手が毎週上位にいても、年間に3勝、4勝しても、もう日本だけでの活躍によって人気が出るのは難しい。」
つまり、今年の年間2勝という成績からさらに日本での勝ち星を増やしていきたいということ以上に、もっと海外で活躍して日本ツアーの人気につなげていきたい、ということを今後の展望として見据えているように感じられます。
実は、今平周吾選手は日本ゴルフツアーの選手会の副会長でもあります(会長は石川遼)。
自分のためだけではなく、日本ツアーやゴルフ人気向上への強い思いもあって、自分が海外でもっと活躍しなければいけないと考えているのですね。
12月に日本ツアーが終了したばかりですが、年明け1月9日にはアメリカ男子ツアーの開幕戦であるソニー・オープン・イン・ハワイに出場し、その後は欧州ツアーにも参戦する予定となっています。
その先にあるのは、既に世界ランキングでの出場が決定的となっている4月のマスターズ。
この試合で上位に入り、日本のゴルフ人気向上と自身のオリンピック出場権を手繰り寄せるということを、今後の展望として見据えているのではないでしょうか。
今平周吾の東京オリンピックへの意気込みは?
東京オリンピックに出場するためには、2020年6月の時点の世界ランキングで日本勢2番手以内に入らなければなりません。
現在の世界ランキング日本勢上位はというと、
- 21位 松山英樹
- 32位 今平周吾
- 82位 石川遼
となっており、オリンピック会場となる霞ヶ関カンツリークラブで行われた日本ジュニアの歴代優勝者が競い合うというかたちになっています。
(2007年は石川遼、2008年は今平周吾、2009年は松山英樹が優勝)
この状況に対し今平周吾選手は「石川さんもそうだけど…」としたうえで、
「地元大会(埼玉県)なので頑張って出場したい。日本で行われる五輪でゴルフが行われるのは初めて。6月まで(石川に)負けないように」
と、東京オリンピックへの意気込みを話しています。
(石川遼選手は埼玉県松伏町出身。今平周吾選手は埼玉県入間市出身で、自宅から霞ヶ関CCまでは車で15分ほど)
まとめ
- 海外のメジャー4試合すべてで予選落ちをした今平周吾選手に対し、海外では「全てのメジャーで予選落ちをしたのは今平周吾選手ただ1人だった」という反応があった
- 今平周吾選手はこの記事に対して「恥ずかしい思いが湧いた」と話している。
- 今平周吾の今後の展望として、海外で活躍していきたいとしている。
- 2020年はアメリカツアーの開幕戦から出場し、欧州ツアーに参戦、4月のマスターズ出場を見据えている。
- 今平周吾選手は東京オリンピックに向け「地元大会なので頑張って出場したい。6月まで石川遼選手に負けないように」と意気込みを話している。