2020年、今年もついに高校野球ファンが待ち望んでいた季節がやってきました。
第92回選抜高等学校野球大会。
今年の選抜大会は5校の初出場高校が熱い戦いを盛り上げてくれます。
毎年常連の常勝チームが優勝するのか、はたまた優勝に待ったをかける下剋上を狙うチームが現れるのか、今年のセンバツ高校野球からは1試合も目が離せない大会になりそうです。
その中で皆さんが気になるのは何といっても『優勝チーム』がどの高校になるかということですよね。
出場チーム32チームの特徴と注目選手を見ながら、優勝予想をしていきます。
選抜高校野球2020優勝候補予想は?
選抜高校野球2020の優勝候補は4校です。
- 強力な2枚看板を擁し攻守にハイレベルな中京大中京
- 豊富な選手層と破壊力抜群な打線が武器の東海大相模
- 投打2人のドラフト候補の活躍が鍵を握る明石商業
- 充実した戦力と甲子園での勝利を知り尽くした西谷監督の采配が光る大阪桐蔭
昨夏の甲子園決勝を戦った履正社と星稜は新チームでも引き続き強いチームを維持できており上位進出は濃厚です。
また東北勢初優勝を狙う仙台育英、激戦区近畿を制した天理、前回大会ベスト4進出時のエースが残る明豊なども虎視眈々と頂点を狙います。
選抜高校野球2020の本命校は?
選抜高校野球2020の優勝候補本命校は中京大中京です。
ここ数年明治神宮大会を制した高校がそのままセンバツでも優勝するケースというのはかなり少ないですが、今回の中京大中京は強力な2枚看板である高橋宏斗投手、松島元希投手がセンバツでも力を出し切れば最も優勝に近いチームです。
打線も1番の西村友哉選手を皮切りに3番中山礼都選手、4番印出太一選手と強力打者が揃い投打にハイレベルなチームとなっています。
特に投手陣の安定感が勝利に直結しやすい高校野球においてここまでハイレベルな投手が2人いることは大きなアドバンテージになることは間違いありません。
選抜高校野球2020の注目校は?
選抜高校野球2020の注目校は東海大相模です。
チームテーマである「アグレッシブベースボール」はその名の通り試合開始から終了まで攻めの姿勢を貫き続けることです。
実際、東海大相模は試合中にどんなに点差が開いてたとしても試合終了まで決して攻める姿勢をやめることはありません。
走塁面では常に相手の一瞬の隙をつき次の塁を狙い続け、守備ではミスを恐れず思い切ったプレーで1つのアウトをもぎ取りにいきます。
そんな姿はバックネット裏の野球少年達にとって良いお手本となっているでしょうし、「将来、東海大相模で野球をやりたい」と思う子も出てくると思います。
チームテーマをここまで体現できているチームはなかなか無く、見ている人をワクワクさせる力があります。
選抜高校野球2020出場校一覧
2020年に選抜高校野球に出場する学校をご紹介します。
21世紀枠
- 帯広農(北海道)初出場
北北海道の強豪校帯広農業高等学校は、農業科学科・酪農科学科・食品化学科・農業土木工学科・森林科学科と言わずと知れたこれからの日本の農業を支える勉強をしている高校です。
夏の選手権大会は第64回大会に出場経験がありますが、この時は初戦敗退をしております。
秋季大会で躍進をし、今回21世紀枠で甲子園初出場となりました。
帯広農業高等学校の注目選手は井村塁投手です。
軟式野球出身であり、身長172cm体重61キロと細身の右腕ですが、最速135キロの速球に切れ味抜群のスライダーを武器に凡打の山を築く『打たせて取るタイプ』の投手です。
- 磐城(福島)46年ぶり3回目
福島県代表磐城高等学校は、偏差値68と県内きっての秀才高校です。
監督の指導方法は『自主性を重んじる』
2020年チームは秋季大会で躍進。
3位決定戦を1点差で勝ち上がり、東北大会では実に46年ぶりのベスト8でした。
このような結果が加味され21世紀枠で春の選抜出場となりました。
注目選手はエースの沖政宗投手です。
最速は141キロの速球に加えてスライダーなどの変化球を持っています。
私学の強豪校の誘いを断り文武両道の進学校に進んだ、沖投手の甲子園でのピッチングが楽しみです。
- 平田(島根)初出場
島根県代表平田高等学校は、春夏通じて初の甲子園出場となります。
秋の島根県大会準優勝、中国大会8強と実力のあるチームです。
平日の練習時間は短く、グラウンドは陸上部とサッカー部との共用で使用と恵まれた環境ではないため、1人1人の個の力を磨いてきました。
選手だけではなく、監督にも注目してください。
選手が打席に立つとき、いいスイングだったら『いいね』と親指を突き出すポーズを繰り出します。
平田高等学校の注目選手は、右腕エースの古川雅也投手です。
制球力を武器に凡打の山を重ねていく守り勝つ野球に注目していきたいです。
北海道地区
- 白樺学園(北海道)初出場
北海道代表白樺学園野球部のモットーは『練習は嘘をつかない』です。
秋季北海道大会優勝、明治神宮大会では健大高崎に敗れるも4強と実力のあるチームです。
大雪が降る北海道で練習のハンデがあるハンデをはねのけて全国の強豪校に挑んでいただきたいです。
注目選手は最速142キロを誇る右腕である片山楽生投手です。
名前の読み方は『らいく』と珍しい読み方も注目ポイントの1つです。
全国に『らいく』の名前が広がるような活躍を期待しております。
東北地区
- 仙台育英(宮城)3年ぶり13回目
東北大会を3年ぶりに制した仙台育英は投打に戦力が充実しています。
投手陣は笹倉世凪投手、伊藤樹投手の1年生に加えて、2年生の秋に急成長した向坂優太郎投手が中心です。
打線は宮本拓実選手と入江大樹選手が中心となり高い攻撃力を誇ります。
悲願の東北勢甲子園初優勝に大きな期待がかかります。
- 鶴岡東(山形)41年ぶり2回目
校名変更前の鶴商学園だった1979年以来の出場となる鶴岡東は2勝あげた昨夏の甲子園に続き2季連続の甲子園となります。
昨秋のチーム公式戦打率がセンバツ出場校32校中2位であることが示すように強力な打線が持ち味です。
そんな強力打線の中心は前チームからレギュラーでリードオフマンの山路将太朗内野手や昨秋に4番を務めた馬場和輝内野手であり、東北大会3戦連続10得点を挙げるなど破壊力があります。
関東・東京地区
- 健大高崎(群馬)3年ぶり4回目
昨秋の関東大会を制し明治神宮大会でも準優勝と躍進を見せた健大高崎は総合力が高いチームになっています。
明治神宮大会では倉敷商業、明豊との2試合連続タイブレークを制するなど接戦をものにする強さがあります。
投手陣は長身左腕のエース下慎之介投手と身長190cm超えの橋本挙汰投手が中心であり、元U-15日本代表の朝井優太投手にも期待がかかります。
攻撃面では以前のような機動破壊と言われた機動力はないものの長打を打てる打者が多く4番の山本遼哉選手は小柄ながらも4番を打ち、明治神宮大会の倉敷商業戦では満塁ホームランを放つなど頼もしい存在です。
- 山梨学院(山梨)2年連続4回目
山梨学院は1年夏から正捕手を務める栗田勇雅選手に注目です。
昨秋の打率はチームトップの.485を記録しました。
チームは攻撃面で犠打や足を絡めた攻撃で得点を重ねます。
エースの左腕吉川大投手は粘り強いピッチングが持ち味であり、昨秋の関東大会準々決勝の花咲徳栄戦では1失点完投でチームを勝利に導き、これがセンバツ出場へ大きな1勝となりました。
- 東海大相模(神奈川)2年ぶり11回目
昨秋関東大会ベスト4の東海大相模は豊富な選手層を持ち、昨夏の甲子園をレギュラーとして経験した選手も多く、優勝候補の一角です。
打線は去年U-18日本代表に選出された鵜沼魁斗選手がトップバッターを務め、中軸は山村崇嘉選手、西川僚祐選手と前チームからクリーンアップを務めたこともある選手が揃い破壊力抜群です。
投手陣は諸隈惟大投手、石田隼都投手と昨夏の甲子園のマウンドを経験した2人に加えて金城龍輝投手や山村崇嘉選手も秋の公式戦で登板しておりバリエーションに富みます。
- 桐生第一(群馬)4年ぶり6回目
桐生第一のエースは技巧派左腕の宮下宝投手です。
宮下宝投手は制球が良く、スライダー、カーブ、チェンジアップをしっかりコースに決めることができます。
打線は昨秋の公式戦では打率.400をマークした主将の広瀬智也選手が4番を務め、勝負強い打撃でチームを勝利に導きます。
- 花咲徳栄(埼玉)4年ぶり5回目
関東6枠の最後の1枠に滑り込んだ花咲徳栄の注目は主将で高校通算47本のホームランを放っている井上朋也選手です。
1年夏からレギュラーである井上朋也選手について岩井監督は「野村祐希(現北海道日本ハムファイターズ)より長打力があり勝負強い」と評価し絶大な信頼を寄せています。
エースの高森陽生は秋の公式戦で40イニングを投げ防御率1.13と抜群の安定感を誇ります。
- 国士舘(東京)2年連続10回目
国士舘は昨秋の東京大会で3度の完封勝利を挙げたエースの中西健登投手がチームの大黒柱です。
昨年から4番を務める黒澤孟朗選手は打線の中心的な存在であり小柄ではありますが勝負強さがあり頼もしい存在です。
昨年のセンバツでは大会直前に怪我をしてしまいますが驚異的な回復を見せ大会に間に合わせました。
東海地区
- 中京大中京(愛知)10年ぶり31回目
昨秋に明治神宮大会を制して秋の日本一のタイトルを手にした中京大中京はセンバツでも優勝候補の一角です。
明治神宮大会優勝の立役者となったのは高橋宏投手と松島元希投手の強力な2枚看板はどちらも完投能力があります。
攻撃面では1番の西村友哉選手が高い出塁率を誇り長打力とスピードを兼ね備えます。
3番の中山礼都選手、4番の印出太一選手はいずれも勝負強く特に中山礼都選手は昨秋の公式戦では33打点を挙げています。
- 県岐阜商(岐阜)5年ぶり29回目
秋の公式戦では相次ぐ逆転劇を見せセンバツ出場を勝ち取った県岐阜商はダークホースとして注目されています。
注目の打者は主将の佐々木泰選手です。
高校通算34本と長打力が売りで鍛治舎監督は「藤原恭大(現千葉ロッテマリーンズや小園海斗(現広島東洋カープ)よりも能力は高い」と語り大きな期待を寄せています。
140キロを超える投手が5人いることも大きな武器でありエースの森大河投手や緩急で打者を翻弄する松野匠馬投手らが中心となります。
- 加藤学園(静岡)初出場
加藤学園は春夏通じて初の甲子園出場となります。
エースの肥沼竣投手は最速139キロの速球と高い制球力が武器であり、昨秋の公式戦では全試合で完投し防御率2.16と抜群の安定感を見せました。
打線は昨秋の公式戦で4本塁打の活躍を見せた大村善将選手と東海大会で2ランを放った植田颯斗選手を中心とした攻撃で得点を重ねます。
北信越地区
- 星稜(石川)3年連続14回目
星稜は昨夏の甲子園での準優勝経験者が投打に残り今大会も優勝候補です。
主将であり1年夏からクリーンアップを務める内山壮真選手は新チームからポジションをショートからキャッチャーへ転向しました。
内山壮真選手は昨秋の公式戦では打率.538をマークしチームを北信越大会優勝へ導きました。
投手陣では萩原吟哉投手と寺西成騎投手の2枚看板が中心です。
萩原吟哉投手は秋の公式戦では37イニングを防御率2.92と安定した投球を見せました。
打線は主将の内山壮真選手に加えて昨夏の経験者である知田爽汰選手、今井秀輔選手を中心とした高い得点力を誇ります。
- 日本航空石川(石川)2年ぶり2回目
日本航空石川は昨秋の石川県大会では準決勝までの4試合をわずか2失点で勝ち上がった守りに自信を持つチームです。
その守りの中心であるのが長身エースの嘉手苅浩太投手と秋の公式戦3完投という活躍を見せた田中颯希投手です。
主将の井口太陽選手は5割近い打率で打線を引っ張ります。
毛利水樹選手は勝負強い打撃を見せ、石井幸希選手は秋の北信越大会で2本塁打を放った長打力が魅力です。
2年前のセンバツではベスト8に入っており今大会では県勢初のベスト4以上に期待がかかります。
近畿地区
- 天理(奈良)5年ぶり24回目
奈良県大会3位通過ながら近畿大会では報徳学園、履正社、大阪桐蔭と近畿を代表する強豪を次々破り優勝を果たした天理は上位から下位まで一発が期待できる強力打線がチームの強みです。
打率5割を超えるリードオフマンの下林源太選手や明治神宮大会で1試合3本塁打を記録した河西陽路選手などの強打者揃いのラインナップはセンバツにおいても相手に恐怖心を与えるのではないのでしょうか。
投手陣はエースの庭野夢叶投手と左腕の吉岡大誓投手が中心であり、1年生の達孝太投手は193cmと長身であり近畿大会決勝戦の大阪桐蔭戦では先発で好投しチームの優勝に貢献しました。
- 大阪桐蔭(大阪)2年ぶり11回目
前回優勝した90回大会以来2年ぶりの出場となる大阪桐蔭は春4度目、春夏通算9度目の優勝を狙います。
エースは前チームから公式戦で登板経験のある藤江星河投手です。
藤江星河投手は近畿大会では全試合に登板しチームの準優勝に貢献しました。
打線で1番を務める池田陵真選手は思い切りの良さが持ち味でありチームに勢いを与えます。
前チームからクリーンアップを任されている西野力矢選手、船曳烈士選手は西谷監督からの信頼も厚く勝負強い打撃が期待されます。
- 履正社(大阪)2年連続9回目
昨夏の甲子園王者である履正社は、岩崎竣典投手が投手陣を引っ張り秋の公式戦では49イニングを投げ防御率1.65と安定感のある投球を見せました。
与四死球率も2.02と高い制球力も武器です。
打線の中心は下級生の時からクリーンアップを務める小深田大地選手とトップバッターの池田凛選手、主将で4番を打つ関本勇輔選手です。
関本勇輔の父は元阪神タイガースの関本賢太郎氏です。
- 智弁学園(奈良)2年ぶり13回目
智弁学園は昨秋の奈良県大会では5試合で59安打55得点と強力打線が猛威を振るいました。
センバツでもこの打線は相手校にとって脅威的なものになることは間違いないでしょう。
その打線の軸となるのは前川右京選手であり、秋の公式戦では6本塁打を記録しました。
高校通算でも21本放っておりセンバツでも持ち前の長打力に期待がかかります。
エースは左腕の西村王雅投手です。
秋の公式戦で4試合完投するなどタフな一面があります。
最速143キロの右腕、小畠一心投手も控えて西村王雅投手を支えます。
- 明石商(兵庫)2年連続3回目
昨年、春夏連続ベスト4入りした明石商業は優勝候補の一角として今大会に臨みます。
今秋のドラフト候補であるエース中森俊介投手は最速151キロの速球に加えてスライダー、カーブチェンジアップ、フォークと多彩な球種を投げ分けます。
もう一人、ドラフト候補であるのが来田涼斗選手です。
走攻守3拍子揃った大型外野手であり、昨年のセンバツの準々決勝では先頭打者ホームランに加えてサヨナラホームランも放つセンバツ史上初の快挙を成し遂げました。
- 智弁和歌山(和歌山)3年連続14回目
智弁和歌山は6季連続での甲子園出場となります。
エースは小林樹斗投手です。
最速148キロの速球が武器であり、甲子園での登板経験も多く頼れる投手陣の大黒柱です。
主将の細川凌平選手は1年時からレギュラーでありこちらも甲子園での経験が豊富です。
抜群の野球選手で攻守にわたってチームを引っ張ります。
1年生ながら4番を務める徳丸天晴選手はパンチ力に加えて勝負強い打撃が魅力です。
中国地区
- 倉敷商(岡山)8年ぶり4回目
昨秋の中国大会を制した倉敷商業は投打の柱である福家悠太選手に注目です。
秋は背番号5をつけながらも明治神宮大会の初戦の健大高崎戦では先発投手を務めました。
エースナンバーを背負うのは1年生の技巧派左腕である永野司投手です。
明治神宮大会では5回から登板しタイブレークに入る前の9回まで無失点に抑える好投を見せました。
打線では福家悠太選手に加えて秋の公式戦でチーム内最高打率を残した主将の原田将多選手が軸となります。
- 鳥取城北(鳥取)8年ぶり2回目
甲子園常連のイメージがある鳥取城北ですが、意外にもセンバツの出場は8年ぶりとなります。
チームの武器は層の厚い投手陣です。
エースである松村亮汰選手が秋の中国大会の直前に疲労骨折をしてしまうアクシデントが発生しましたがチーム最多の23イニングと3分の1を投げた左腕の阪上陸投手、最速145キロの右腕中川央投手、田渕洋介投手の3人で中国大会を勝ち抜き準優勝を果たしました。
4番を打つ吉田貫汰選手は中国大会の決勝戦で3ランホームランを放つなど勝負強さを持っています。
また、1試合平均の盗塁数は3を超え、機動力を活かした攻撃も武器としています。
- 広島新庄(広島)6年ぶり2回目
6年ぶりの出場となる広島新庄は170cmに満たない1年生の秋山恭平投手と秋はエースナンバーを背負った秋田駿樹投手の両左腕が投手陣の軸となります。
キャプテンの下志音選手は秋の公式戦では打率が5割を超え、3本塁打を記録。
身体能力も高く打線のキーマンとなるでしょう。
中国大会では優勝した倉敷商業と延長戦までもつれる戦いをするなど総合力が非常に高いチームです。
四国地区
- 明徳義塾(高知)2年ぶり19回目
明徳義塾は昨夏の甲子園を経験したメンバーが多く残っていて、経験豊富なチームとなっています。
エースの新地智也投手は制球力が良く、秋の四国大会では4試合を完投し与四死球は0という驚異的な投球を見せました。
昨夏の甲子園では強力打線の智弁和歌山に対して7回途中まで無失点に抑える好投を見せるなど実力、実績ともに十分な投手と言えるでしょう。
秋の公式戦で13打点を挙げた新沢颯真選手と四国大会の決勝戦で場外弾を放った元屋敷大誠選手が打線の軸です。
リードオフマンの奥野翔琉選手は50メートルを5秒台で走る快足を活かしチャンスを作ります。
- 尽誠学園(香川)18年ぶり7回目
センバツは18年ぶりの出場となる尽誠学園は昨夏のベンチ入りメンバーが9人残っている経験豊富なチームです。
エースの村上侑希斗投手は秋の公式戦では防御率3.25と安定したピッチングを見せ、チームを四国大会準優勝へ導きました。
4番を打つ仲村光陽選手は秋の公式戦で2本塁打11打点を挙げる活躍を見せました。
チームは失策の少ない守備を武器にしていてセンバツでは守りからリズムを作り攻撃につなげる野球が見られるのではないでしょうか。
九州地区
- 明豊(大分)2年連続4回目
「逆転の明豊」と言われるような劇的な逆転劇を見せセンバツの切符を手にした明豊は昨年に続き2年連続の出場となります。
エースとキャプテンを兼任する若杉晟汰投手は昨年のセンバツベスト4に大きく貢献した投手でありチームからの信頼は絶大なものがあります。
秋は右足指の疲労骨折の影響もあり本来の投球は影を潜めましたがセンバツでは復活した投球を見ることができると思います。
高校通算22本塁打の布施心海選手は秋の公式戦で打率は4割を超え4本の本塁打を放つなどの活躍を見せ、センバツでも打線の軸として活躍が期待されます。
- 大分商(大分)23年ぶり6回目
大分商業のエース川瀬堅斗投手は大分大会で3試合連続完投するタフな投手であり28イニングを投げ投球回を上回る30個の三振を奪う快投でセンバツ出場への原動力となりました。
センバツでも大きな注目を集める投手となるでしょう。
その川瀬堅斗投手とバッテリーを組むのは末田龍祐選手であり4番も務めます。
昨年の夏までは主に投手でしたが秋から捕手に転向しました。
捕手に転向して間もない秋季大会でチームを九州大会準優勝に導くのですから抜群な野球センスがあるのでしょう。
- 創成館(長崎)2年ぶり4回目
前回出場時のセンバツではベスト8進出を上回ることを目標を掲げる創成館の注目選手は1年生ながら4番を務める松永知大選手です。
入学直後の1年夏からレギュラーの座を獲得した松永知大選手は小柄ながらも遠くに飛ばす力があります。
小学生時代にはソフトバンクホークスジュニアにも選ばれていたそうなので、当時から素晴らしい野球センスをもっていたのでしょう。
創成館が毎年のことながら投手の人数が多く、秋の長崎県大会では20人もマウンドに上がりました。
その中でも軸になるのは秋にエースナンバーを背負った白水巧投手となり、センバツでもチームを勝利に導くピッチングが期待されます。
- 鹿児島城西(鹿児島)初出場
春夏通じて初の甲子園出場を勝ち取った鹿児島城西は八方悠介投手と前野将輝投手のダブルエースを中心とした投手陣が強みです。
九州大会では初戦の佐賀学園戦では八方悠介投手が完封、準々決勝の城北戦ではダブルエースによる完封リレーでそれぞれ勝利しセンバツ出場に大きく近づく2勝となりました。
打線の中心は九州大会で2本塁打を記録した長隆稀選手であり、センバツでも一発が期待されます。
まとめ
- 選抜高校野球2020の優勝候補本命は中京大中京
- 選抜高校野球2020出場校は有力校が多くどこが優勝してもおかしくない
- 選抜高校野球2020東海大相模の「アグレッシブベースボール」に注目