全英女子オープンで42年ぶり2人目のメジャーツアー優勝の快挙を達成した渋谷日向子選手が今話題です。
プレー中にも笑顔を見せ、ファンにもニッコリと対応することから「笑顔のシンデレラ」として国内外のゴルフファンやメディアからも注目されています。
そして渋谷日向子選手のスイング動画が再生数を伸ばしています。
その強さはパターにある??
今回は、渋谷日向子選手のプロフィールや経歴を調べ、その強さについて調査していきます。
渋野日向子のスイング動画が話題!
【全英オープン最終日】
42年ぶり2人目のメジャーツアー優勝の快挙を達成した渋谷日向子選手。
本当に凄いですね。
最後のパター圧巻です!
【ドライバースイング】
理想的な大きな振りをした綺麗なスイングですね。
【パター】
パターの上手さに定評のある渋谷日向子選手。
渋野日向子の強みはパター?
2019年5月に開催された【サロンパスカップ】でのプロ初優勝に続き、7月の【アネッサレディス】でも2勝目をあげて、今最も旬な女子プロゴルファーでもある渋野日向子選手。
「初優勝したサロンパスカップの前あたりからスタッツ的にも、パーオン数の平均パット数が上位だったので、自信がありました。シグマ2 アンサ―は、柔らかい打感で、しっかりと打てるところが気に入っています。もともと、打ち方が”インサイドアウト”だったので、ピン型が苦手で、ずっとマレット型を使っていましたが、2年前にコーチからピン型を勧められて使うようになり、今ではすっかり武器になりました」
と、大ブレークの要因を渋谷日向子選手は、「パター」と語っています。
元々、得意であったパターですが、道具を変えて、より長所を伸ばしたことで、平均パット数も一段と良くなりました。
本人も言うように、渋野日向子選手の強みはパターにあると言えるでしょう。
渋野日向子が初出場で全英オープンで優勝できた理由は?
メジャーツアー優勝は、日本人プロゴルファーにとって悲願であり目標です。
アメリカ女子ツアーで賞金女王に輝いた「岡本綾子さん」や、世界ランク1位になったこともある「宮里藍さん」でさえ達成出来なかったメジャーツアー優勝を、渋野日向子選手が初挑戦で達成出来たのはなぜなのでしょう。
岡本綾子さんや宮里藍さんと渋谷日向子選手の大きな違いは、”性格”にあるといいます。
あまり目立つことを好まないで、マスコミに対しても“クローズ”な姿勢が目立った二人に対し、渋谷日向子選手はあっけらかんと自分をさらけ出し“オープン”です。
「食べたものが出そうになった」
と言って笑わせたり
「賞金で一生分のお菓子を買いたいです」
とユニークな受け答えをしたりと、渋谷日向子選手はとにかく自然体です。
メジャーツアーを何度も制覇した有名選手が
「クローズになればなるほど自分が苦しくなる。バリアを作らないことで楽になる」
と言ったことがあるそうですが、
渋谷日向子選手は”マスコミ”にも”ファン”にもバリアを張らないことで、上手くストレスを回避しているように見えます。
そして、もう1つが”期待値”にあると言えます。
岡本綾子さんや宮里藍さんは、日本で既に何度も優勝を重ね実績があり、周囲の”期待値”がとても高いものがありました。
しかし渋谷日向子選手は、初優勝が国内メジャーの【ワールドレディスサロンパスカップ】で注目されたものの、”黄金世代”と呼ばれる同世代が活躍している為、渋谷日向子選手だけに話題が集中したわけではありません。
”期待値”が低かった分、本人も伸び伸びとプレー出来たのでしょう。
実際、ゴルフファンでない人は、ニュースになって初めて渋谷日向子選手の存在を知った人も多いと言います。
最終日に4パットの”ダブルボギー”を叩いたとき
「悔しいを通り越して笑えてきた」
と落ち込みを笑いに変え、後半の巻き返しに繋げました。
4パットすれば普通はもう駄目だと諦めるところですが、そうではないのが渋谷日向子選手の強みです。
宮里藍さんが試合で4パットをしたとき
「この世から消えてなくなりたいと思った」
と涙を浮かべたのとは対照的です。
スポーツの結果には浮き沈みはありますし、今後は勝って当たり前と思われるようになります。
そうなったとき渋谷日向子選手は自然体でいられるのか。
東京オリンピックにも出たいと話す渋谷日向子選手の真価が問われるのはこれからですね。
渋野日向子プロフィール
生年月日:1998年11月15日
年齢:20歳
出身地:岡山県岡山市
血液型:AB型
学歴: 岡山県作陽高等学校卒業
身長:165cm
体重:62kg
平均飛距離:245ヤード
得意クラブ:パター
ベストスコア:66
所属:RSK山陽放送
契約:PING
生涯獲得賞金:78,208,570円(2019/08/06 時点)
渋野日向子のクラブセッティング
渋野日向子選手は「鈴木愛選手」と同じく【PING】のクラブ契約選手です。
渋野日向子選手のクラブセッティングを調べました。
- 1W:ピン G410 プラス
- 3W:ピン G410 フェアウェイウッドLST
- 5W:ピン G410 フェアウェイウッド
- 3UT・4UT:ピンG410 ハイブリッド
- 5I~PW:ピン i210 アイアン
- AW:ピン グライド フォージド ウェッジ
- パター:ピン シグマ2アンサ―
元々は”マレット型”のパターを使っていたそうですが、コーチの勧めで今は”ピン型”に変更されたそうです。
渋野日向子のドライバー飛距離は?
渋野日向子選手のドライバー飛距離は、2019年国内女子ランキングで【平均245ヤード】の現在15位に位置しています。
ソフトボール経験者である渋野日向子選手、本来は右利きだけれどもバッティングでは左打ちでした。
コーチなどから左打ちを勧められたそうです。
あれだけ強く振れるのは、利き腕の右サイドだけでなく、左打ちで鍛えた左サイドの”強さ”と”バランス”があるからなんですね。
ちなみに全英オープン最終日のスタッツを見ると、最後まで勝利を競った「リゼット・サラス」と世界ランク1位の「コ・ジンヨン」の飛距離がいずれも【平均250ヤード】
同組の「ブハイ」が【246ヤード】という中、渋野日向子選手の最終日の平均飛距離は【264ヤード】でした。
ライバルたちを【15~20ヤード】引き離していたことになります。
自分には”伸びしろ”があると語っていた渋野日向子選手。
全英オープン最終日にその”伸びしろ”が発揮したのかも知れません。
渋野日向子の2019年現在の成績は?
2019年2月から「RSK山陽放送」と所属契約を結びました。
5月の「JLPGAツアー」公式戦【ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ】を通算12アンダーの成績で初優勝。(20歳178日での優勝は大会史上最年少優勝)
公式戦優勝により翌シーズンから3年間のシード権を得ました。
6月の【アース・モンダミンカップ】終了時点で年間獲得賞金ランキング3位に浮上し、8月の全米女子プロゴルフ協会ツアー【AIG全英女子オープン】への出場権を獲得しました。
新設大会である7月のJLPGAツアー【資生堂 アネッサ レディスオープン】で通算12アンダーで並んだ「イ・ミニョン」とのプレーオフを制し、初代女王となりツアー2勝目をあげました。
海外初試合【AIG全英女子オープン】で、大会前の目標を「予選突破」としながらも、初日と2日目は2位、3日目は14アンダーで単独首位となりました。
最終日は、3番ホールで4パットを叩いてダブルボギーを叩き3位に後退するも、15番ホールで首位に並び、18番ホールでバーディーパットを決め【通算18アンダー】でLPGAツアー初出場初優勝をメジャー大会で飾りました。
日本勢のメジャー優勝は1977年「全米女子プロゴルフ選手権」を制した「樋口久子さん」以来42年ぶり、2人目の快挙です。
この直後の8月5日付「女子ゴルフ世界ランキング」で32ランクアップの14位となりました。
渋野日向子の今までの戦績は?
2010年「岡山県ジュニアゴルフ選手権競技」(小学生・女子の部)で3位入賞。
2011年「岡山県ジュニアゴルフ選手権競技」(中学生・女子の部)で優勝。
その後、2012年、2013年の「岡山県ジュニアゴルフ選手権競技」(中学生・女子の部)でも優勝し3連覇。
2014年に岡山県作陽高等学校へ進学し「中国女子アマチュア選手権」で優勝。
2015年「全国高等学校ゴルフ選手権大会」女子団体戦で、熊本国府高等学校を抑えて優勝。
高校卒業後は主にステップ・アップ・ツアーに出場し、「アース・モンダミンカップ」では初日にホールインワンを達成して600万円を獲得。
その後、2度目のプロテストを受け合格し、2018年に女子プロゴルファーとなりました。
まとめ
- 渋谷日向子選手の他選手と大きな違いは、オープンな”性格”にある。
- 大ブレークの要因を「パター」と本人も言っている。
- 元々は”マレット型”のパターを使っていたが、コーチの勧めで今は”ピン型”に変更している。
- ドライバー飛距離は、2019年現在【平均245ヤード】
- 【ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ】通算12アンダーで初優勝。
- 【資生堂 アネッサ レディスオープン】で通算12アンダーでツアー2勝目をあげる。
- 【AIG全英女子オープン】で、大会前の目標を「予選突破」としながらも【通算18アンダー】でLPGAツアー初出場初優勝をメジャー大会で飾る。